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最強。
- gkg***** さん
- 2013年3月19日 22時55分
- 閲覧数 2093
- 役立ち度 1
- 総合評価
映画の解体か、編集&演出を考え続けた末の最果ての手か。
自身の映画(『息をつめて走り抜けろ』)とその出来上がり背景(の、一部)。プラスそれに関わった三名の芸術家ドキュメンタリ(たいして深くはない)を混ぜ込んだ異色でしかない一本。
それを聞いたら手に取りづらいのだが、中身は(映画部分がとても良く出来ているのが大きいが)、とても面白い。(今現在の園子温だったら何時間あってもおかしくない要素満載の中)本作は時間も短め(2時間未満)というのもあって実は意外に敷居は広いのだ。
最注目はヒロイン演じる澤田由紀子。
その後の園作品でひとつの武器となる、突っ走り、叫ぶ、開けっ広げで裏のない、好感の持てる「最強のヒロイン像」を創り上げた(演じ上げた)。
後半の勢いは凄まじく、作品はほとばしる激情で一気に描かれる。まさに圧倒的。観る者を引き込んで離さない。
ドキュメンタリも付随し、「舞踏家」サイドなんかはたいして必要ないのでは、とも思ったが映画の「加速」を停めてはいないので問題ない。
物語の描き方が本当にストレート。演出面と言うよりも脚本と役者の使い方に手応えがあったのは間違いない。園子温、99年の輝かしい一本。
詳細評価
イメージワード
- 泣ける
- 勇敢
- かっこいい
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