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トリコロール/赤の愛 (1994)

TROIS COULEURS: ROUGE

監督
クシシュトフ・キエシロフスキー
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3.95 / 評価:111件

映像作家の才能を堪能できる気分

「青」「白」「赤」の三部作のうち、最後に発表された『赤の愛』。フランス国旗の赤が象徴する「友愛」をテーマにした作品だ。

登場人物の中心に据えられるのは、ある若い女性モデルの卵と、元判事である老人。不慮の事故をきっかけに知り合うことになり、互いが棲む心の世界に入り込んでいく。最初こそ、軽蔑、同情、哀れみ、攻撃といったネガティブな心理的関係から、徐々に互いの心の痛みを感じ合うようになり、最後にはその感情が「友愛」へと発展していく様を描き出していく。

これは、いつもすぐ隣に存在していながら、私たちが普段は気にもしないで暮らしている、複数のパラレルワールド同士が接触する瞬間が描かれていると言ってもいいだろう。キェシロフスキの得意分野だ。映画では、主人公二人の、それぞれを取り囲む一見無関係に見えるサブストーリーが、最終的には一つの物語に解け合っていく。この、キェシロフスキならではの、すべて計算し尽くされた映像とメッセージの融合は、秀逸と言わざるを得ない。

すぐ隣にある別の世界。日常の中で、ほんの少し立ち止まって、五感を解放してあげれば、人生はより豊かになるのかもしれない。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • かっこいい
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