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トリコロール/白の愛 (1994)

TROIS COULEURS: BLANC

監督
クシシュトフ・キエシロフスキー
  • みたいムービー 46
  • みたログ 538

3.66 / 評価:96件

愛は 歪んだものだから。

  • jdv******** さん
  • 2010年11月22日 21時01分
  • 閲覧数 921
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

性的不能になった男が愛想を尽かされた妻に復讐するまでを
描いたトリコロール三部作の第二作。
復讐とは言っても肉体的苦痛を与えるのが目的な訳ではなく、「俺が居ないと
お前は駄目だろう?」という事に気付かせたいだけなのですが。
(結果、妻は牢獄にいれられちゃいますけどね・・・。)

キェシロフスキの映画を見ていると常に昔読んだ漫画のセリフ
「愛って、もともと歪んだものじゃないのか?」を思い出します。
(このセリフ以外はその漫画が誰の作品でどんな内容だったかを覚えてもいないのですが・・・・。^^;)
歪んでいるからこそ、同性愛やペドフィリア等愛には多種多様な形がある、
という事だと思うんですがキェシロフスキの描くのはまさに歪んだ愛です。
「赤の愛」のレビューでも書きましたが、究極の愛は倫理やその他全てを
超越したところにある、とキェシロフスキは気持ちいいくらいに断言します。
彼の描く愛は極端なシチュエーションの中で歪んだ形でありながら
強烈な光を放ち、観ている人間たちに人間が愛を持つ事の尊さを
訴え続けているのです。

本作のラストシーンでジュリー・デルピーが見せる手話のようなジェスチャーは
牢獄に入れられながらも、夫への愛に気づき、たとえ牢獄で死刑のような運命が
待っていても、自分の愛はあなたにある、と夫に語りかけます。
だから主人公はその意図を汲み取ってはらはらと涙を流していたのではないかと
思いました。(このシーンは説明が一切無いので感じ方は人それぞれだと思いますが。)

トリコロールシリーズは本当に女優が綺麗に撮られています。
本作のジュリー・デルピーも非常に美しい。
足蹴にされながら主人公が未練タラタラなのもよく分かるw。
一方で主人公を演じるザマホフスキも「デカローグ 第10話」のイカレたロッカーとは
全く違ったしがない男を好演しています。

個人的にはこの三部作は「青の愛」が一番で「赤の愛」「白の愛」が同着二位、って
感じですかね。キェシロフスキのコメディセンスは中々侮れません。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

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  • 知的
  • コミカル
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