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サトラレ TRIBUTE to a SAD GENIUS (2000)

監督
本広克行
  • みたいムービー 100
  • みたログ 1,755

3.75 / 評価:354件

不思議で奇妙な設定の話

  • yuw***** さん
  • 2019年10月16日 9時43分
  • 閲覧数 119
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

テレビで見た見た~。思い出した。10年以上前だと思う。

設定が初耳な不思議さで、「もし自分がサトラレだったら嫌だな」という嫌~な感じを少し含んでて、よく覚えてる。

細かいところは忘れたけど、当時見た時は全体に良かったと思う。ま、設定が不思議だったので「これって一体どうなるんだろう」という方向に集中して見てたかな。

今日、ネットで調べたら「漫画が原作」と初めて知った。原作ではもっといろいろなサトラレが登場するみたい。映画ではそのうちの一人に焦点をあてたらしい。
「感の鋭いサトラレはやりにくい」とか。周りの反応から「自分はサトラレである」と察知してしまう可能性が高いから。
半面、「周りの反応に鈍感なサトラレ」は守りやすい。
または「幼少の頃から本音は口に出すように育てられたサトラレ」も守りやすい。
・・・などなど、「なるほど~」と思いながらネットの原作情報を読んだ。

にしても「サトラレ」なんて特殊能力は、今でも他の作品では見かけないと思う。ほんとに不思議で奇妙なことを考えついたものだ・・・と原作者に思う。
「テレパシー」なら大いに流行った。他者の思念を感知する能力。または自分の思念を意図的に他に感知させる能力。・・などなどかな。
対して「サトラレ」は不利でしかない。そして自覚したら即ノイローゼになりそうな能力。・・・うーん、こんな能力を持ってたら大変そう・・・。

しかし映画の冒頭では、この能力を生かしてる。
航空事故だったかな、山中で遭難してた子供(主人公の幼少の頃)が「助けてー」とくり返してたのを救助隊員たちが聞きつける。生の声が届かなくても思念が届いたというシーン。
・・・私は泣くとしたらここかな。「本当にこんな能力があったらいいのに」と強く思える場面だから。人知れず苦境に陥ってる時にこんな能力があったら・・・と現実の様々な出来事やニュースに照らし合わせて想像したら、なんだか泣けてくる。苦境の人達それぞれにこんな能力があったら、もっと救われた命や思いがたくさんあったんじゃないかと思って。

けれど日常では、特に心の裏表をくっきり使い分けがちな日本では。
これはつらい能力としか思えない。
それを「本人に知られないように守る」とは!
どんだけドタバタになるものやら・・と思って見た。
・・・鈴木京香が、神社でわざと転んだシーンを覚えてる。・・・なぜそこ?と自分でも謎だけど(笑)。

サトラレのいる日常は、傍で見てるとおもしろかった。
ま、「はだかの王様」的な。サトラレって「あの王様ははだかだよ!」と言っちゃう子供みたいな。そんな爽快感もある。・・・本人は無自覚だけど。

あとはひたすら「人のいい子」に育てるしか救いの道はないと思った。程よくとぼけてて、自分にも人にも嫌悪しない子に。
主人公のおばあちゃんが、そこんとこをよく理解して育てたんだと思う。
おばあちゃんのラストの一言に、それが凝縮されてる。あれで、このおばあちゃんが、長い年月を主人公とどんな気持ちで接してきたのかが伝わってきて感動できた。あれはハッとしたし、良かった。

映画では主人公以外にも、サトラレはもう一人出てくる。
能力を自覚してしまったサトラレ。
これも良かった。この人物の語りで、「ああ、やっぱり自分がサトラレであると自覚してはいけないものなんだ」と納得できるから。

夜、おばあちゃんをおんぶして走るシーンがあった気がする。
おばあちゃん役の八千草薫がほんとに良かった。

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