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セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ

一人旅

4.0

ハリウッドメジャーに物申す by J・W

ジョン・ウォーターズ監督作。 『ピンク・フラミンゴ』(72)、『ヘアスプレー』(88)の異端児:ジョン・ウォーターズ監督・脚本作品で、ハリウッド映画に物申す映画狂集団が巻き起こす騒動を描いたブラックコメディです。 新作映画の試写会で主演のハリウッド女優が映画狂集団に誘拐される事件が発生、安易な感動を売り物にするハリウッド映画を毛嫌いする彼ら集団の目的は製作費ゼロの自主制作映画「運命の美」を撮ることだった―という異色作で、自主制作映画の主演に勝手に起用されてしまったハリウッド女優と猪突猛進の青年監督をはじめとした個性豊かな制作スタッフらが巻き起こす一連の騒動をコミカルに描いています。 大規模予算を前提としたハリウッドメジャーの商業主義に一石を投じた異色作で、“くたばれハリウッド”をモットーに、予算ゼロ&ゲリラ撮影で究極の自主映画制作に没頭する個性的な面々の奮闘を描いていて、『パッチ・アダムス』(98)を上映中のシネコンに突撃したり、メリーランド映画協会主催の昼食会に殴り込みしたり、地元警察やトラック運転手組合の屈強な男たちと銃撃戦になったり…と彼ら映画狂集団が巻き起こす騒動の数々がコミカルですし、現在のハリウッドメジャーの商業主義&無毒気な映画制作姿勢を痛烈に批判した異色作となっています。 主演のスティーヴン・ドーフが狂える映画監督を好演していますし、次第に彼ら映画狂集団の主張に共鳴していく大物ハリウッド女優をメラニー・グリフィスが演じています。また、無名時代のマイケル・シャノンとマギー・ギレンホールが制作スタッフに扮しています。

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