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ドンファン

ドンファン

DON JUAN

92

jan********

3.0

演技演技していないバルドー

離婚した最初の夫の監督作品に出演したバルドー。 ドンファンが女であったらという現代設定であるが 元々バルドーは世間が求めたり形容する「演技派」ではない。 かといって大根役者かと言えばそれも違う。 この時のバルドーは30半ばを過ぎ、スクリーンでの はちきれんばかりのグラマラスで妖艶な時期よりも 衰えがはっきりと見えている。 若干細くなった姿態に長いブロンドヘアーにアヴリル ラヴィーンのようなアイメイク。台詞も少ないのだが 狼狽する周囲の男たちを余裕で虜にしては余裕で 切り捨てる。男から平手打ちされるシーンでは 相手の男を平手打ちで返すあたりは、アメリカの リメイク版「ゲッタウェイ」のキム・ベイシンガーに 引用された。このリメイク版の「ゲッタウェイ」ですら 女性の位置は遅すぎる。フランスではとうにドンファンで やっていたのだから、ロジェ・ヴァティムはヨーロッパの 監督にありがちな女性への特殊な偏見や猜疑心の塊、または独り善がりの 部分が少ない。 この作品をバルドーに提案したヴァティムは、女優業をやる気が無い 彼女に対しての一つの提案をして見せたのだが、残念ながら それは活かされる事なく終った。この作品の終焉にそれが垣間見れる。

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