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ナチュラル

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THE NATURAL

138

sou********

2.0

火花舞うグランドのファンタジーに思う事

野球のフィクションは、あらゆるジャンルで危機に晒されている。漫画だろうが、小説だろうが、映画だろうが…。 この映画のようなエンディングは、美しく魅力的ではある。 しかし、現実には敵わない部分がどうしてもあると思う。何故なら、フィクションはいくら良く出来ていても、フィクションでしかない。 何が良いたいか? 大谷翔平がMLBの世界で、フィクション越えを連発しているので、フィクションの嘘っぽさを浮き彫りにしているようで恐ろしいのだ。 彼は、優勝こそ少ないが、今後、優勝の物語をバンバン生み出したら、ストーリーメーカーの頭痛のタネは更に追加される筈。 大谷翔平以上の物語を、机上で考える苦悩を想えば、特に連載モノは絶滅危惧種なりかねない。真面目で規格外な存在に抵抗するには、野球ギャク漫画みたいな変化球しかないのかも…。少林サッカー的なヤツとか? いやあ、大谷翔平以前に作られた物語は、ホント助かったよねぇ…。球場で見せるものは、おおよそ彼以下のスケール感しか生まれないのだから…。 例えば大きなホームランも、例えば奇跡的な連勝も、現実離れしたリアルが存在すると、物語に描かれる事が些末に感じてしまう。 最早、野球を題材にしたなら、ヒューマンドラマ重視にするしかないよ。 確かに、この映画のように、オールドルーキーの活躍は素晴らしい。だが…結局…スケール感がなぁ…。 クライマックスのグランドは、美しく素敵な演出だ。なのに、どことなく虚しく感じるのは、大谷翔平の存在感だ。現実が、フィクションにまで影響を与えるとはねぇ…。 残りは、大人の物語が対抗手段か? 幸い、この映画には観れる物語が描かれるので、悪くない作品になっている。個人的には、性根の汚いキャラクターが多く好みの作品から外れそうだが、主人公の性根の良さが救いになっている。 裏金バンバンvs純粋に野球を愛する心。良いとは思います。 でも、スケール感がなぁ…。(しつこいですね)

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