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ナバロンの嵐

ナバロンの嵐

FORCE 10 FROM NAVARONE

118

tam********

4.0

ジョンブル魂 健在

《ナバロンの要塞》の続編。 前作から10年以上経っており、主役キャストも、グレゴリー・ペック、デビット・ニーブンからロバート・ショウ、リチャード・フォックスに交代せざるを得なかったようである。 冒頭に、《ナバロンの要塞》のラストシーン挿入して、新キャストをすんなり受け入れられるよう工夫してしてある点に感心した。 このサービス精神こそシネマ人の良心である。 皮肉にもこの後、マロリー大佐役のロバートが急死する悲劇が待っていたが。 ところで、前作《ナバロンの要塞》は子供の頃、もっとも印象深いシネマだっただけに、本作は本当のところ敬遠してた。 マクリーンの原作自体、実に面白いのであるが《ナバロンの要塞》ほどの域に達するか?どうも疑問だった。 前作がサスペンスに満ちた特攻アクションのエポックメイキング的名作だったこともあって、今回の続編はハンデを最初から背負っていたのも事実だが。 結果としては、ガイ・ハミルトンらしい劇画スペクタクルに仕上がってはいたが、希少価値として楽しめる程度の出来上がりだった。 繰言に近いが、007シリーズ以来、シリアスな冒険シネマが少なくなっているいま、その復活を期待していただけに、残念な想いである。 唯一、スパイ(フランコ・ネロ)の冷酷さは、マクリーンの世界に触れることが出来たようで、救われた。 ラストの「さぁ、歩いて帰還しよう」は前作の海へのダイビングに通じる場面、ほっとした。 上質のアクションシネマになってはいるが、マクリーンの映画化が難しいことを、またもや証明してくれた。 記:1979年5月26日

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