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ナバロンの嵐

ナバロンの嵐

FORCE 10 FROM NAVARONE

118

syu********

3.0

61.大ヒット作「ナバロンの要塞」後日譚

61年にJ.リー・トンプソンによって映像化された大ヒット作品「ナバロンの要塞」を引き継ぐ後日譚として執筆されたシナリオだが、ここでは、007シリーズなどのエンタメ路線で手腕を発揮したガイ・ハミルトンによって、前作とは一線を画した娯楽色のコントラストが強調され、そのウィットとは別次元での明らかにコミカルなテイストは、数多くのカットやダイアローグで目の当たりに出来る。思わず突っ込みたくなるような演出も多々見受けられるが、お気楽なエンタメ路線に転換された007シリーズなどを筆頭に、冷戦を背景にする国際情勢での不透明な不安感を払拭すべくコミカルな路線がウケていた時代だったと云う事を考慮すれば、ここでの幅広い年齢層に向けての意図的なアピールにも甘んじて頷けると云った所。 ただ、稀代の顔合わせとなったロバート・ショウとフランコ・ネロ、007の再現となったリチャード・キールとバーバラ・バック、そして、序盤での伏線も活かされるカール・ウェザースとリチャード・キールと云ったそれぞれの因果関係を描き出したモチーフが何気に秀逸だった 「ナバロンの要塞」アリステア・マクリーンの代表作となっている、難攻不落の要塞攻略ものです。この作品が少数のプロフェッショナルからなる精鋭部隊による、作戦遂行の草分け的存在にもなっている。 架空の島であるナバロン島はエーゲ海のロードス島でロケされたが、ラストに登場する駆逐艦隊を初めギリシャ国家・政府の全面的な協力がなされ、ロケ現場にはギリシャ国王一家も視察に訪れるほどの力の入れようだったそうです。 アンソニー・クインはずっと服の下に真っ赤なTシャツを着ていて、徐々にその露出度が増してくるのを皆は「派手過ぎてセンスが悪い」と酷評していたが、暗闇の海で鮮やかな赤いTシャツが浮かび上がって見えるラストシーンのラッシュを観た監督と俳優たち関係者は、納得して改めてクインの凄さに感嘆したそうです。

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