5.0点
…普段はWOW〇〇を中心に映画を愉しんでいるが、初回放送もので面白そうな作品がなく、懐かしさ一杯のタイトルが眼に付いたので再見してみる。 …御年45歳のシャルロット・ゲンズブールの14歳時の作品だ。 …あらすじは、解説のとおり。 7月のパリ。 夏休みに入ったというのに足を怪我をしてしまった13歳の少女シャルロット(シャルロット・ゲンズブール)は、バカンスのための遠出ができず、退屈な日常にもちょっとイライラしていた。 そんなある日、彼女はかねてから憧れていた同い年の天才少女ピアニスト、クララと言葉を交わす。 彼女から付き人になるよう誘われて有頂天になるシャルロットだったが、一方で才能にあふれ、自信に満ちたクララに憧れとも嫉妬ともつかない複雑な想いを抱き…。 ストーリー的にはあまり書くことは見当たらないが、エピソードの二つぐらいは書いてみよう。 で、シャルロットは、ルルという隣家の年下(6歳ぐらい?)の女の子と母親代わりの叔母さんと連れ立って、天才少女ピアニスト・クララのコンサートに行ったのだったが、こともあろうに、演奏の真っ最中にシャルロット命的なルルちゃんが「シャルロットを連れていかないで~!!」と何度も大きな声で叫んでしまうのだった。 で、3人は会場から退場させられ、当然のごとくシャルロットはルルに憤慨するのだったが、病弱なルルは鼻血を出して昏倒してしまい、シャルロットは改めてルルの愛しい存在に気付くのだった。 で、コンサート終了後、シャルロットはクララの楽屋に赴くのだったが、クララはファンにサインをするのに忙しく、シャルロットに一瞥を投げたものの、クララにとってシャルロットは一ファンに過ぎないのだった。 シャルロット、可哀そう~~。 もう一つのエピソードは、シャルロットが、船乗り帰りの25歳ぐらいの修理工の青年に仄かな思いを抱き、15歳だと嘘を付いて此奴の気を惹くのだったが、此奴が見え見えのロリコン野郎で、シャルロットが何かいかがわしいことをされちゃうのではないかとハラハラされまくりだった。 で、案の定、此奴がシャルロットを自室に誘い、未だ大人の関係など微塵も思わないシャルロットはノコノコと此奴の部屋まで付いていってしまったのだ。 で、鍵を閉められて、我が孫娘?のシャルロットがレイプの危機に! このクソ餓鬼! イテモ~てやれ!! とジイジは拳を振り上げたが、と同時にシャルロットが地球儀型の電気スタンドを振りかざして此奴の頭にガシャ~ンと一撃を喰らわせて逃げ延びるのだった。 で、家に帰って父ちゃんに「ガラスで人を殴ったら、人間って死んじゃうの?」と聞くのだった。 なんか興に乗ってきてしまったが、話しが長くなりそうなので先を急ごう。 で、シャルロットのジーンズのミニスカートから伸びた脚の長いことといったら……パンツが見えそうでハラハラドキドキしてしまった。 なまいきで良し! 拗ねて良し! ご機嫌斜めでも良し! 癇癪玉を破裂させても良し! ルルちゃんに寄り添っての寝姿も良し! ジャムを舐めても良し! スレンダーな肢体で飛び込み失敗も良し! お腹が空いて腹の虫が鳴いても良し! 半開きの口で悩んでも良し! 14歳にして蕾まで出しての女優魂も良し! なんもかも良し良し尽くめで、瑞々しくてピュアーで、愛しくて健気で、シャルロット・ゲンズブール以外にこの少女の役を演じるなんて想像も付かない、シャルロット・ゲンズブールのためだけにある愛惜しい作品だった。 チビ眼鏡のルルちゃんも可愛かったな。 パンツ一丁の裸で寝てしまうので困りもんだったが……。 シャルロットの母親代わりの家政婦も毅然として素敵だった。 コンサートへ行く時のドレスアップした姿は貴婦人みたいだったな。 要所要所で挿入される、陽気なテーマ曲のフレンチポップスも本作(シャルロット・ゲンズブール)にピタリとハマっていた。 初回放送もので面白そうな作品がないため、却って良い思いをさせて貰いありがたかった。 決して、皮肉ではありません。