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南部に轟く太鼓 (1951)

DRUMS IN THE DEEP SOUTH

監督
ウィリアム・キャメロン・メンジース
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3.00 / 評価:1件

常に戦い続けるアメリカ合衆国

  • 百兵映 さん
  • 2013年9月30日 11時43分
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  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

 1861年米国南北戦争緒戦の物語を1951年に作った西部劇。1945年に太平洋戦争が終結しても、目の前の朝鮮戦争・米ソ冷戦など国際社会での覇権確保のため、アメリカは戦争を続けねばならなかった。米国内世論の意気高揚のためにも、こういう映画が必要であったのだろう。製作者にそういう意図があったかどうかはともかく、いわゆる国策映画なのだ。

 ストーリーは単純そのもの。かつての幼馴染みであった男たちが南北に分かれて戦う。かつての恋人まで含めて南側が壊滅する。弾薬の炸裂音はあたかも『南部に轟く太鼓』だった。

 エンドロールにいわく ―― 同胞が敵となった戦いから共同体の新しい意識が生まれた。多大なる犠牲を払った教訓から、アメリカ合衆国はひとつになったのである。――

 都合のいい話ではある。「多大なる犠牲を払った教訓」とはどんな「教訓」か。論理が飛ぶ。しかし、そんなことはいっておれなかった。1950年には朝鮮戦争が始まる。翌年、サンフランシスコ条約締結。とりあえず、「合衆国はひとつに」ならねばならなかった。

 穿った見方をすれば、(もちろん、製作者にはそういう意図はないだろうが)「同胞」というのは日本のことかもしれない。「多大な犠牲」とは沖縄・広島・長崎 …… のことかもしれない。朝鮮戦争では、日本は「同胞」となってアメリカ合衆国と「ひとつ」になって、後方支援(軍需・特需)で経済再興の基を作った。「新しい意識」の誕生だ。―― そういう風に観ていい?

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