飽くなき人間への良心
- cur***** さん
- 2018年11月29日 9時27分
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この映画の存在を知らなかったが、最近DVDで通してみることができた。今の若者はこうした作品にはある種の気だるさと退屈感を感じるかもしれない。何しろ白黒作品だし、今のハリウッド作品のようなハラハラ感やワクワク感が少ない。しかし、今の「平和ボケ」した、そしてほとんど政治になんか無関心な日本の若者はこの作品を通して、戦争というものは決して派手な展開だけではない、ことを知ってほしいものだ。映画では、戦争という異常な空間の中で人種差別や人種迫害に耐え、その中で人間の良心への飽くなき心情を貫いた少女が描かれている。ただこの後、本当の地獄を味わうことを想像するだけで、何ともいえない絶望感を感じる。その中で強烈な人間への性善説に基づいた思想を強調し、常に希望を失わずに生きようとしたアンネに心より敬意を表したい。
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イメージワード
- 泣ける
- 悲しい
- ロマンチック
- パニック
- 不気味
- 恐怖
- 知的
- 絶望的
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