泣けると思ったら笑えた。
- shinnshinn さん
- 2015年9月14日 7時27分
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伝説の女優ジェーン・クロフォードをその養女クリスティーナからの視点で演出された作品。原作もクリスティーナ自身がジェーン・クロフォードが亡くなった翌年(78年)に出版した暴露本です。原題の「Mommie Dearest・親愛なるマミー」は完全に皮肉です(笑)。
作品自体の存在は昔から知っていたのですが、なかなかお目にかかれなかった珍品中の珍品。今回ツタヤさんの発掘良品コーナーにて発見、即レンタルしてみました。フェイ・ダナウェイが大女優をどう演じるかがもっぱらの興味です。
冒頭が思わせぶりで、肝心のジェーン・クロフォードの顔をなかなか映しません。手や腕、側頭部やうしろ姿ばかりです。そして、やっと出てきた正面のアップでまず大爆笑。髪型やメイク、衣装やセリフ回しで雰囲気を出しているのは分かるけど、やっぱりフェイ・ダナウェイはミスキャストのようにも思える。流石に自分もジェーン・クロフォードの映画は3本しか見ていませんが、本物さんはもっと凛々しく端正なお顔立ちだったのでは・・・。ただし、ここで一気にハードルが下がったので、そのあとのお話はお気楽に興味深く鑑賞できました。
ぶっとい眉毛でオーバーアクトぎみのフェイ・ダナウェイで終始笑えたし、当時のハリウッド(専属スターシステムなど)の雰囲気が楽しめます。よくハリウッドスターが何人もの養子(バランスよく黒人やアジア人もいる)を連れている姿に、漠然と違和感を覚えていたのですが、うがった見方をすれば、その根幹に触れたような気もする作品でした。
星5つは笑かしてくれたフェイ・ダナウェイヘのお礼です。ちなみに本作は第2回のゴールデン・ラズベリー作品賞、最低女優賞ほかを受賞しています。のちに80年代最低作品賞も受賞<ここまで来ると、そんなにひどかぁないよ!ちゃんとオチもあるし・・と弁護すらしたくなる>。
とにかく、自分にはとても印象には残るインパクトの強い作品でした。少なくとも、フェイ・ダナウェイのお芝居は少し再評価されてもいいのでは・・と持ち上げておく事にします。
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