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愛と憎しみの伝説 (1981)

MOMMIE DEAREST

監督
フランク・ペリー
  • みたいムービー 10
  • みたログ 18

3.67 / 評価:13件

親愛なるマミー

  • 一人旅 さん
  • 2016年5月31日 15時42分
  • 閲覧数 626
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

TSUTAYA発掘良品よりレンタル。
フランク・ペリー監督作。

往年の大女優ジョーン・クロフォードの後半生を描いた伝記ドラマ。

本作はジョーン・クロフォードの養女であるクリスティーナ・クロフォードが母の死後に出版した暴露本に基づき、知られざるジョーンの素顔を描き出した作品。ハリウッドの華やかな表舞台からの転落劇...というより、ジョーンの荒んだ私生活に焦点を当てているのが特徴で、ジョーンと養女クリスティーナの親子間の確執を中心に物語は進行していく。

クラシック映画が好きな人なら知らない人はまずいないであろう名女優、ジョーン・クロフォード。私自身、ジーン・アーサー、ジョーン・フォンテインと並んで個人的に好きなクラシック女優の一人で、『グランド・ホテル』で初めてジョーン・クロフォードを拝見した時の衝撃は今も鮮烈に覚えている。『何がジェーンに起ったか?』でベティ・デイヴィスと共演したが、本作を観ると本当の狂気はベティではなくジョーンの方にあったことに気付く。それほど本作の内容は彼女のファンにとってはなかなか手厳しいもので、徹底的に彼女の心の病める部分が描かれる。そのため、自分の中の彼女のイメージを崩したくない熱狂的ファンの人は鑑賞しない方がいいかもしれない。

ただ、ある程度事実に基づいて演出しているのだろうが、はっきり言って“やりすぎ”。「本当にこんなクズな女だったの!?」と思わざるを得ない過激な演出がとにかく目立つ。真っ白い化粧顔でクリスティーナを怒鳴りつけ、ハンガーで背中を殴打する姿は衝撃的。完全に病気だし、『ダークナイト』のジョーカーに見えてしまうしで収拾がつかない。また、夜中に突然ヒステリックになり、庭に植えてある花々を根こそぎぶった切っていく場面なんかも「何この人、頭おかC...」とドン引きするレベルに酷い。こんな女が隣人だったら即逃げ出す!
ジョーンがそうしたクレイジーな言動を取る根拠も不明瞭で、仕事に失敗したからなのか、養女が憎いからなのか、それとも生来そうした気質なのか...良く分からない。一応、仕事失敗エピソードと養女憎いよエピソードをそれぞれ織り交ぜて描いてはいる。

主演のフェイ・ダナウェイは、ジョーンを演じ切ってやろう!という気概が前面に出た熱演を見せているが、過激な演技が多すぎる。人の心の闇を表現したいなら、もう少し繊細な演技も取り入れてほしかった。

※ちなみに本作は第2回ゴールデンラズベリー賞で最低作品賞、最低脚本賞、最低主演女優賞、最低助演男優賞、最低助演女優賞を受賞しています。ある意味、伝説。

詳細評価

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