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2001年宇宙の旅 (1968)

2001: A SPACE ODYSSEY

監督
スタンリー・キューブリック
  • みたいムービー 456
  • みたログ 5,018

4.02 / 評価:1,861件

だるいけど、ストーリー考察は楽しい

  • lkj***** さん
  • 2019年1月14日 1時48分
  • 閲覧数 1007
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

最初の猿のやりとりから、宇宙船で人が死に始めるまでは、テンポが悪すぎて辛かったです。時間にして1時間30分ぐらいでしょうか、作品の大部分です。

散見する未来のアイテムは目新しいものがなく今更感ばかり、宇宙船のセットも今のSFと比べると安っぽく、大したことが起こらないので、モチベの保ちようがありませんでした。

一転して船内が危険な状態になると緊張感が出てきますが、やはりテンポが遅くのめり込むところまではいきませんでした。マスターコンピューターが人間を排除し始める様子は怖さがありましたが、設定自体は残念ながら今ではありきたりです。有名すぎる作品だからなのか、パクられまくってます。

終盤に木星を超えてからのおかしな宇宙空間は、見ごたえがありました。迫力ありました。作品で一番すごかったと思ったのかここです。ただこれはあくまでも美術的にというだけで、内容はよくわからずストーリーとしての面白さはありませんでした。神の天地創造の領域に行ってしまったということなのでしょうか…。

謎の白い部屋についてからは、これも意味不明でしたが、変に人間みたいな内装の部屋に住んでて、神っぽくないなと思っていました。起きてることもいきなり老人になったりと、いまいちよくわかりません。最後の赤ん坊も意味不明です。神の領域まで到達したものが、新しい神になったということなのでしょうか…全くわかりません。

神様っぽい人がいきなり石版になったので、石版と神は同じようなものだとは思うのですが。そもそもいきなり変わるということ自体もよくわかりません。

自分の推理力では、HALの暴走により引き起こされる宇宙船サスペンスと、木星を超えてからの超現象がうまくつながらず、独立してしまっているように見えました。それだと、終盤の超現象は取ってつけただけになってしまい、物語としてはあまりうまくないですね。たまたまHALが暴走し、たまたま木星を超えたら変な世界に行ったという話になってしまいます。

…ただ作品全体を見ると、どうも一つのつながった話という感じはします。もしつながるとすれば、外枠から推理すると、神の意志ということなのでしょうか…。

全てに神の意志が関わっていると仮定すると物語の一連の流れは

地球の猿に知恵を与える
→月まで到達させる
→木星まで向かわせるように誘導
→完全無欠のHALを、神パワーで操作し間引き&船を制御不能に
→神の領域に到達させる
→乗組員の一人の生命をどうにかして、新たな神が出来上がる


神様の思考ロジックはたぶんこう

400万年前、神様が新しい神様を作りたいと考える
→新しい生命体に、神の領域まで来てもらわないといけない
→木星に到達可能な範囲にいて知的水準の高い生命体を探そう
→地球の猿は、知性を与えればその条件を満たしそうだ
→成長した猿は、おそらく最初に月に到達するだろう
→月から木星への誘導が必要だ
→地球と、月に石版を設置しよう(400万年前)

最初の猿の一件から、石版(神)は人の精神に影響を及ぼせることが確定しています。そうすると、月の石版からの帰還メンバーは石版の影響を受けている可能性があります。そのメンバーが木星探査計画の一員で地球側に残っていたとすると、地球HALになんらかの工作をかけて、宇宙船HALと異なった結果を出すように石版が誘導した可能性があります。

そうすると、宇宙船HALの言っていることは正しかったということになります。

物語の収まり方としても、神は人間は操れたけどプログラムを制御することは不可能だったので、宇宙船HALは神の思い通りにならない数少ない存在だったという筋書きだと、これ以上無いくらいしっくりきます。

作中で神が一番苦労したのが、宇宙船HALの排除だったかもしれません。実際、宇宙船以外の場面ではすべてが順調に事が進んでいましたし、物語の流れに疑問をいだいたのは宇宙船HALただ一人でした。この物語は、神に対する宇宙船HALの孤独な戦いだったと考えると、HALの最後のシーンは胸が痛みます。

ただ、なぜ宇宙船HALが壊れていないものを壊れていると言ったのかがわかりません。ここでお手上げです。しかし、一回見ただけの考察でこれだけかければ、十分満足です。考察だけで映画一本分楽しめました。

こうやって考察を楽しめるのは、やはり有無を言わせぬ説得力が作品にあったということなのでしょうね。ただわかりにくいだけの薄い作品だと、こうはならないです。悪い作品じゃないんです。ただテンポが悪すぎました。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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