ここから本文です

2001年宇宙の旅 (1968)

2001: A SPACE ODYSSEY

監督
スタンリー・キューブリック
  • みたいムービー 451
  • みたログ 4,967

3.97 / 評価:1,815件

壮大な物語

  • krs***** さん
  • 2019年11月11日 0時29分
  • 閲覧数 124
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

50年前に作られたとは思えない映画。キューブリックのセンスの素晴らしさに驚く。現代人が観ても何の違和感もない、美しい映像の作品。以下、この映画を観て思ったこと、感想をつらつら述べます。

キューブリックは人類の知性の誕生に、地球外生命体が関与していると考えていたようです。冒頭のシーンは、猿が道具という概念を獲得し、それを武器にし敵を殺害するところまで描かれています。地球外生命体の真相はさておき、なるほど人類にとって知性と暴力というのは切っても切り離せない関係なのだな、と思わされます。最初に獲得した道具という概念はすぐに武器に転用され、その武器を使用して敵を追い払うわけですから、ここで武器という概念も敵に伝わり、その連鎖によって知性は広く原始人類に伝播したのでしょう。なるほど知性が広まるためには争いが必要であり、知性と暴力というのは両輪のようなもので、協働関係にあったのかもしれないな、と考えさせられます。

それから人類は進化し、月面で「モノリス」と約400万年ぶりの対面を果たします。その後に木星へと向かうわけですが、木星行きの宇宙船の中で人工知能HALが暴走します。これはキューブリックが人工知能の登場を予測し、機械によって文明が滅ぼされることに対する警鐘を鳴らしたかったのだと思われます。そのまま無事に木星に着き、そこから異次元へと向かうわけですが、最後は観る側に様々な解釈を与えるような終わり方をします。宇宙飛行士は異次元空間によって瞬時に年をとり、そして死にます。死んだ後に光に包まれた乳児となって地球を俯瞰しますが、これは輪廻転生を表しているようにも見えます。また、死ぬ間際にモノリスが登場することから、私たちは誕生してから(冒頭の猿のシーンを重ねて)死ぬまで大いなるものによって動かされているのだ、というようなメッセージにも感じます。最近NHKのスペース・スペクタクルでもやっていましたが、現代の科学者たちは生命の起源が宇宙にあると考え、真剣に研究しているようです。3時間近い大作ですが、飽きることなく様々なものに想いを馳せさせてくれる映画でした。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • スペクタクル
  • ロマンチック
  • 不思議
  • 知的
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ