尼僧ヨアンナ

MATKA JOANNA OD ANIOLOW/MOTHER JOAN OF THE ANGELS/THE DEVIL AND THE NUN/JOAN OF THE ANGELS

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尼僧ヨアンナ
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(9件)


  • asa********

    4.0

    ネタバレ尼僧ヨアンナ

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • 一人旅

    4.0

    ネタバレ天使の堕落と人間の堕落

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • mik********

    5.0

    興味尽きない

    悪魔に取り付かれた尼僧たち、悪魔の正体とは? 中世フランスで実際に起きた事件を元に、当時共産政権下にあったポーランドで作られた映画。 政治的、宗教的背景もあり、とらえ方も人それぞれとは思うが、禁断の世界に足を踏み入れたような神秘的体験映画とでも言うのか。 あの「エクソシスト」もこの話に通じている。スパイダーウオークを思わせるシーンもあるし。 白黒画面の重厚さがまたこの作品を引き立てる。ひとつひとつの場面についてもあれこれ考えながら見られ、原罪とか世俗とか愛の本質とかいろいろな問題が浮かび上がってくる。 驚いたのは、悪魔払いの神父と対峙するユダヤ教の指導者を同じ役者が演じていること。 ユダヤの指導者は言う。「長い歴史のあるものを一言で説明はできない」 ほとぼりが醒めたころ、また観てみたい映画だ。

  • まるたん

    4.0

    フロイト的抑圧の光景

    フロイトそのまんまに、まずは書いていこう。 もともと人間の「性」は抑圧されている。 そうしないと、秩序はうまく保たれないからだ。宗教や法や政治というのは、そのような「性」を封じ込めて、それで社会全体がうまく機能するようにするためのものといってよい。 そういう抑圧のシステムの中では、男性の側から一方的にみると、この映画の冒頭の下卑た宿屋の主人のセリフにあるとおり、女性というのは聖女であると同時に淫らな存在である。 社会的な禁忌を破るものはすなわち「悪」であるとするならば、そのような性的な存在である人というものは、映画の中でカトリックの僧侶の主人公と問答をするユダヤ教の僧侶の認識とおり、もともと悪を秘めているし、そもそもそれが前提となって世界は出来あがっているということになる。 さらに、性的な抑圧は、時にそれがうまく機能しないと、人間の精神に破綻をきたすこともある。フロイトは単刀直入に、精神病の病理を性に結びつけて考えた。 この映画は、カトリックの修道院が悪魔に獲りつかれているため、その修道院に派遣されてきた僧侶の破滅の物語。 悪魔につかれた尼僧ヨアンナに、悪魔払いの様々な努力をするが、そのうちに僧侶自体がその悪魔に取り付かれていくという筋書きなのだが、映画のテーマは、性的存在である人間の悲劇といったところかと思う。 映画の観方は様々でよいと思うが、共産主義体制の抑圧の風刺うんぬんはちょっとピントがずれていると思う。この映画の取り扱っているのは、もう少し人間の禁忌の起源に触れるようなものであろう。 単純といえば、単純。 宗教と性・・・そのまんまフロイトのテーマである。 全体として、荒涼としたポーランドの風景に、精神の破綻を来たした女性の悪魔劇が延々と続いていく。そして、性的なものから隔絶した存在であるべき僧侶が、尼僧との対峙を通じて、人間の暗い性の世界に落ち込んでいく様を、完璧なカメラワークと清みかえったモノトーンの画面の中でゆっくりとゆっくりと描写していく。 形而上学的な問答のやりとりは時に退屈であるものの、それでも緊密な描写が魅力的な映画。 悪魔に憑かれる、すなわち精神に破綻を来たした尼僧たちが、躍動する女性としてむしろ魅力的にみえるのは自分だけではないはず。 それはこの映画の監督の狙いだったと思う。 池袋新文芸坐にて、同じくポーランド映画「パサジェルカ」との二本立てにて。 ちなみに、この「尼僧・・・」で、修道院を抜けて男に遊ばれる結果となる尼僧役は、アンナ・チェピェレフスカ。「パサジェルカ」では、ユダヤ人女性役にて主要な役回りで出ています。

  • mil********

    5.0

    静かな中に恐怖あり

    エクソシストの前進とも言える作品。 これは掘り出し物でした。

  • bakeneko

    5.0

    あの映画の元ネタです

    中世に実際に会った有名事件をもとにした異様な圧迫感に溢れた作品。これを当時の共産主義の逼塞状況の比喩と観るか、素直に“悪魔憑き”の怪異譚と観るかは自由ですが、夜ひとりでは鑑賞しない方が良いと思います。 どうやったら一滴の血も見せずに“怖い絵”が 撮れるか?の解答がここにある!

  • fbx********

    5.0

    精神的にも

    恐怖。そのもの。 白黒であるという利点も存分に生かし、迫力ある映像で迫る。 カワレロビッチ入魂の傑作であることは間違いない。 この頃のポーランド映画は弾けている。 必見!

  • fna********

    4.0

    ネタバレ政治的な隠喩か?それとも?

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • ank********

    4.0

    宗教には縁遠くとも抑圧はどこにでもある

    カヴァレロヴィチ監督の「夜行列車」が大好きなので、この有名な作品も観ておこうと思ったのだが、夜行列車とはずいぶん趣きが違った。「夜行列車」のエンディングは、海辺の終着駅で乗客が自由に歩き出す朝のシーンだった。不思議な開放感があったのだが、これがポーランドの夜と夜明けを暗示していたのか。だが、「尼僧ヨアンナ」に解放はない。丘の上の小さな修道院の周囲には何もない。 自らを鞭打つカトリックの修道士は「ダヴィンチコード」にも登場した。日本人にはなじみがないので、ちょっと異常に感じるが、その行を経験した日本人に聞いたことがある。自分で自分を責めることは可能なのだ。そして、考えてみれば日本人こそ、自分で自分を責めることが大好きではないか。うつ病蔓延の現代、それをもし映画にすると、島の中の修道院になるのかもしれない。 こういう映画は、よい悪いで採点は困難。

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