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ニューヨーク・ストーリー (1989)

NEW YORK STORIES

監督
マーティン・スコセッシ
フランシス・フォード・コッポラ
ウディ・アレン
  • みたいムービー 35
  • みたログ 330

3.27 / 評価:67件

ウディ・アレンの分だけ十分

  • kinchan3 さん
  • 2016年7月27日 19時33分
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

 これもニューヨークに行ったことがあるのが自慢の妻が借りてきた。
 「ニューヨーク アイ・ラブ・ユー」と同じオムニバスだ。
 どれも悪くないけど、ウディ・アレンのが最高だ。
 これだけ荒唐無稽な映画を作って破綻がない。
 『カイロの紫のバラ』では映画に食い入るミア・ファーローの前にヒーローが出てくるという内容だったが、こちらもなかなか。

 Jewish motherというと日本と同じように「教育ママ」を指す。
 出てくるのは究極のママである。
 お母さんが亡くなった夢を見たというところが秀逸。
 消えるマジックからの話はウディ・アレンらしさがあふれている。
 ママが消えたらセックスまでよくなった、というところがいい。

 カスカート&クライン『プラトンとかものはし、バーに寄り道』(ランダムハウス講談社)にはこんなジョークが出ているが、反証可能性のない話で、カール・ポパーが知ったら激怒するだろうが、占い師も似たようなことをやっている。いや、精神分析のお医者さんは占い師と同じことをやっている!?
患者「ゆうべ、女優のジェニファー・ロペスと歌手【ママ】のアンジェリーナ・ジョリーを、ベッドで抱いている夢を見たんです。三人で一晩中、セックスをしまくるんです」
精神科医「あなたは明らかに、母親と寝たいという根深い欲望をもってるんですよ」
患者「なんですって! ふたりとも母親には、ぜんぜん似てませんでしたよ」
精神科医「わかりました! 心理学でいう行動形成です! あなたは明らかに、母親と寝たいという、ほんとうの欲望を抑圧してるんですよ」

 超能力者との出会いも傑作だ。
 瀬尾まいこの『強運の持ち主』はまさにこれを題材にした小説だ。OL稼業に嫌気をさして占い師に転職した女性ルイーズ・吉田(本名は「吉田幸子」!)が主人公で、彼女の先生であるジュリエ青柳という占い師は「結局適当なことを言って、来た人の背中を押してあげるのが仕事なのよ」と「いかさまのようないかしたことを言う」人だ。
わずか一日の研修で占いを始めるのだが、結構当たると思われて、強運の恋人の通彦までゲットしてしまう。自分でも偽物だということを知っているので、自省の心を持っているというお話だ。

 日本の男性はマザコンが多いとされるが、ユダヤ人もなかなかのものらしい。
 一番すごいのはイタリア人だとされ、あれだけ女をくどく男たちがママには頭が上がらない。
 アルベルト・トンバがアルペンだけじゃなくて、滑降(ダウンヒル)をやったら、といわれて断ったのはママのせいだ、という話だったが、ウィキには祖母に「危ないから出るのを止めなさい」と言われたため出場することはなかったと書いてある。まあ、マザコンと似たようなものだ。
 だって、驚いた時に「マンマ・ミーア」と叫ぶのも「お母ちゃん」と泣く日本のガキと変わらない。この場合の「マンマ」は「マリアさま」ではと聞かれたことがあるが、調べたらやっぱりママの意味だった。
 
 僕もマザコンと見られることが多い方の人間だった。
 それでも、学校で「世界で一番尊敬する人は?」という問いに「お父さんとお母さんです」とけなげに答える同級生が信じられなかった。
 マンマ・ミーア!

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