チャップリンのニューヨークの王様
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(14件)


  • qaz********

    4.0

    老年のチャーリー

    昨日、TUTAYA下高井戸店でレンタルし鑑賞しました。 本作は今に通じるテーマがありますがロックのシーンはエルヴィスとビル・ヘイリーを足したような演出がなされ、映画はチャーリー時代の蒸し直しの感じが否めません。 ラストの放水シーンは「フィルム・ジョーニー」・「道具方」・「寄席見物」で無声で披露してきたギャグで我らチャーリーファンには嬉しいギャグです。

  • スーザン

    4.0

    最後の主演作にして強烈な社会批判を残す。

    第二次大戦中に堂々とヒトラーのパロディーを演じ、今作においても赤狩りによるアメリカの政策や社会をあからさまに批判。 チャップリン作品はほのぼの系の方が好みなのだが、きつ~い風刺映画にも世の中を憂える彼の精神と、世界の先を見越したような眼力が感じ取れて、感心するばかりである。 もちろん作中にはギャグも満載。 原点であるパントマイムの笑いも健在である。 とにかくチャップリンの映画はどの年代をとっても、愛と笑いと風刺が絶えず、いまだ人を感動させる作品群のなんと素晴らしいことか!

  • fig********

    5.0

    赤狩り、なにするものぞ!

    チャップリンが赤狩りによりアメリカから国外追放処分を受けた後の作品みたいですね。鑑賞後、正直スカッとしました。 アメリカの馬鹿げた政策の為に映画界にどれだけ損害を受けたか…。その鬱憤を作品によって晴らせるのはチャールズ・チャップリンだけです。

  • sei********

    4.0

    そんなに駄作か!?

     レビューが無いので書こう。これはチャップリン最後の作品である。いつものように、制作・監督・脚本・主演を務めている。  小学生の頃だったと思う。当時よく聞いた映画評論家の淀川長治のラジオ番組で、チャップリンの特集をやっていた。この作品について淀川長治は些か批判的だったように記憶している。また、他の映画雑誌や評論書籍でも「駄作」「アメリカへの無知」といった評価が多く、どうやら言論界は「失敗作」という認識で固まっているようだ。  だが、本当に「失敗作」か?! 観たらギャグのセンスは良いし、それも機関銃のように出てくる。個性的キャラも大勢出てくるし、風刺映画として素晴らしいデキとしか思えない。何故これが「失敗作」なのかが理解できなかった。  「アメリカへの無知」とか「アメリカ批判がストレートに出た」とあるが、本当にそうなのか? 世界世論が認めているようにアメリカの好戦主義・金儲主義から出た所業の数々に比べれば、チャップリンは随分計算して遠慮がちに風刺していると思う。ストレートなんてとんでもない。思うに、親米派やアメリカを批判しづらい言論勢力による世論工作ではないかと思う。  もう一つ受け入れられなかった原因として、世間の印象としてはチャップリンは社会派のコメディアンというイメージがあまりない。ほのぼのとした日常ギャグが多かったように思う。数多く発表した作品の中では「モダンタイムズ」や「殺人狂時代」「独裁者」などがあげられるが、明確に批判対象を意図したのは「独裁者」と「ニューヨークの王様」ぐらいではないか。  「独裁者」はアメリカの敵国批判だったので支持されたが、この作品はアメリカ批判だったので扱き下ろされた。  好戦主義・金儲主義と見られても仕方ない事はアメリカ市民も認めている事である。そろそろ、この作品の「駄作定説」を改めても良い時期である。 

  • グアテマラ

    5.0

    社会的云々は一切気にせず、、、

    自分が中学生の頃、夜中の映画番組で初めて観た私の最も愛するチャップリン映画。チャップリンがアメリカを皮肉った映画がこれですとか、社会的メッセージが盛り込んであるんですよなんて説明はずいぶん後で大人になってから知った。ウンチクやら解説云々なんてどっか隅にでも置いて観たって面白い、そういったこと考えながら観ると映画が違ってきてそれはそれで面白い。王様が飛行機で到着してすぐ、指紋を取られながら手厚い歓迎に感謝するクダリ、アカラサマで面白い。大人になってチャップリンの映画すべて観たけど、これ以上ハマらなかった、ウミガメのスープのクダリなんて今でも鮮明に笑える。大したもんだ。これが一番。

  • pin********

    5.0

    チャップリンには未来も見えたのか。

    新年の最初はいつもニコニコ大会。 今年はチャップリンで映画生活を始めることにしました。 本作、チャップリン晩年の作品。 あまり評価も高くないですし、『ライム・ライト』が初見では意外にも響いてこなかったものですから、本作も今まで敬遠していました。 多くの方の辛目の評価ではありますが…何と傑作ではないですか。 マッカーシー旋風、いわゆるレッドパージでアメリカを追放されたチャップリンのうっぷん晴らしのように見えますが、どうしてどうして、時代を超えた普遍的な社会批評となっています。 本作、革命で国を追われた王様が、アメリカの商業主義とレッドパージに翻弄される姿をコメディとして描いています。 正直なところ、前半の商業主義批判はさして面白いとは思いませんでした。 やはり、チャップリンも晩年はエネルギーが枯渇してしまったのかなと、心配になってきたほどです。 それでも、整形手術をした国王が、舞台のギャグを見て笑うに笑えないというシーンがあるのですが、かつてのチャップリンの十八番のギャグを、ほかの役者が演じる、それを見ても笑うことのできない国王(チャップリン)…なにか自由な表現を封じられているかのようであり、また、かつての体を張った天真爛漫なギャグとの決別のようにも思えて、『ライムライト』以上に哀愁を感じました。 ギャグの部分は、やはり普遍的なんでしょうね。 チャップリンが演じていなくても十分楽しめました。 しかし、何と言っても面白くなるのは後半。 小学校の表敬訪問でアナーキストの少年と出会ったあたりから、テンポもよくなり笑いと感動の波が押し寄せてきます。 アナーキスト少年との議論と悪ガキのいたずら(『街の灯』を思い出させます)に辟易する国王の姿や、非米活動調査委員会の査問に出席するためにドタバタと走り回る場面は、今日でも十分楽しめます。 査問への召喚令状を受け取ってしまうシーンは『インディ・ジョーンズ:最後の聖戦』のヒットラーのサインの場面を思い出させました。 しかも『インディ・ジョーンズ…』以上にお洒落でシャープでした。 アナーキストの少年との絆は政治的な姿勢というよりも、常に弱いものに共感していたチャップリンの究極の姿のようにも見えました。 それにしても、チャップリンにはどうしてこんなにも時代が見えていたのでしょうか。 いや、その時代だけではなく、未来をも見通していたとしか思えません。 チャップリン演じる国王は「いつかこんな時代は終わる。」と言ってアメリカを去りますが、残念ながら、アメリカの時代は一巡りし、悪名高い愛国者法を成立させ、あの時代の再来以上の暗黒を生み出してしまいました。 『独裁者』のナチス批判と『ニューヨークの王様』のアメリカ批判は違うと感じる人もいるかもしれませんが、底辺に流れるものは同じだと思います。 弱者や自由を蹂躙するものへの憎しみとでもいうべきものでしょうか。 最近話題になったSF『アイアン・スカイ』では月面ナチの主張にアメリカ保守派大統領が共鳴する場面があるそうです(残念・未見)が、それもうべなるかなではありませんか。 チャップリンはそれをも見抜いて、本作でアメリカ社会批評をしたのでしょう。 今日の世界情勢の恐ろしさは当時以上のものがあるように思います。 日本もすでにそうした世界戦略の波に飲み込まれてしまっています。 ネットで自由な発言をしていると思っている人の多くが、実はそうした言論戦略の罠にはまっていはしないでしょうか。 最近の隣国批判の多くが、実は戦略的に作られたもののような気がしてならないのです。 でも、でも、チャップリン、『殺人狂時代』でもアメリカを象徴する下品な夫人を殺すことができず、本作でもアメリカを代表するコマーシャル女優に「大好きだ」なんて言っちゃっています。 そのアンビバレンツなところがまた、僕たちの心をひきつけるんですよね。 どーもどーも2010さんの2012年最後のレビューが本作だったようですね。 僕は本作が2013年最初のレビューとなりました。

  • いやよセブン

    4.0

    ハリウッドから追放されたチャップリン

    某国で革命が起き、国王(チャールズ・チャップリン)がアメリカに亡命してくる。 財産を首相に持ち逃げされ困った国王だったが、ひょんなことからテレビで人気者になり、CM出演依頼が殺到する。 学校訪問で知り合った少年(マイケル・チャップリン)と親しくなるが、少年の親が共産党員だったため大騒動になる。 ラストはチャップリンと同じで、なんともいえない余韻が残る。 後半の放水ホースのギャグは笑わせる。

  • おおぶね

    3.0

    ストレートすぎて

     チャップリンの「独裁者」の最後の演説は芸術をぶち壊しだという人がいる。しかし、ヒトラーが生きていた時代に、あんなことをやれたのはやっぱり大いなる勇気だ。  チャップリンはヒトラーと同じ1889年4月生まれだ。まさに同時代人として、言わざるを得なかったのだろう。  「ニューヨークの王様」はチャップリンがアメリカから追放されて後に作られた映画で、あまりにも皮肉がストレートすぎて、ついていけない部分がある。ただ、それほど悲嘆が大きかったということもいえる。  原子力でユートピアを作るというのも皮肉だったのだろうか。  演出としていいできではないと思うが、皮肉られたままの社会が実現してしまった。  今の中国に見せたい。

  • mam********

    5.0

    歴史上の偉大なチャップリン!

    昨夜、録画しておいた本作を観終えました。 これでチャップリン主演作品は全部と言っていいかな。 御年67歳で製作されて最後の主演作品ですね。 皆さんの投稿感想を読むにつけ、あまりの素晴らしい感想文に感嘆しております。 表現力の乏しい、頭の悪い私から何も申し上げる事はございません。 彼の大ファンとして、又一つダビングして大切に保管する作品が増えました。 私の投稿が2013年中頃のレビューになりました(礼)

  • al2********

    4.0

    批判精神

    チャップリン晩年の作品だが彼の批判精神は薄れるどころかますますストレートに突き刺してくる ところどころにギャグを散りばめながら自身を追放してしまったアメリカを痛烈に批判、製作後長らくアメリカでは公開されなかったのも無理もない。 でも今見ると、単にアメリカでの居場所がなくなっただけでなく テレビや音楽などの新しい文化がでてきてコメディアンチャップリンとしての居場所もなくなってきた寂しさも感じられて胸に来るものがある 劇中出てくる子役がチャップリンの実の子らしく熱弁をふるう台詞回し等がさすがに上手い 隠れた傑作です

  • どーもキューブ

    4.0

    チャップリンのニューヨークで告白

    1959年イギリス作品。製作、脚本、音楽、監督主演チャールズチャップリン。 我が愛する 喜劇王チャールズチャップリン。 チャップリンの晩年作品は、長らく見ていませんでした。ちゃんとしっかり見れなかった。楽しいチャップリンが大好きだから、、、、(さみし) 遺作「伯爵夫人」も数年前に鑑賞。 チャップリンの最後の遺言のような普通のマーロン、ソフィアローレンというくせ者二人を配して船上コメディに仕立てた監督作品でした。 歴史に噛みつきトークし運命を変えた「独裁者」 チャップリン映画史上最大のブラックポイズン「殺人狂時代」 芸人の落ちぶれは、老いと若者への賛歌、傑作「ライムライト」とみてまいりました。 「街の灯」「モダンタイムス」以降は、チャーリートーキーに嫌々参加します。 以降製作スタイルは、ガラリと変え、 パントマイムは、影を潜め、攻撃的かつ言葉に優しい映画を作ります。 お笑いからチャップリンのトーキー映画の様相が見えてきます。 政治的、攻撃的な作品であります。 晩年作品これでついに見終える本作。 本作もベータ録画ビデオが、子供の頃ありました。若かかりし頃は、晩年作品はあんまり好きではありませんでした。 そこで時たち、私も年重ね、ようやくヘラルドDVD鑑賞しました。 まさに「ニューヨークの王様」というより 「ニューヨークの告白、ニューヨークで告白、アメリカの告白」に見た気がします。チャーリーが、アメリカで体感した人生経験を「告白」するような映画です。 ある意味 「アメリカ」批判 アメリカコメディ アメリカの私の見た、聞いた、感慨、皮肉ってやろう精神が込められています。 チャップリン、おん年「67才」の作品です。 チャップリンが、ある国の王様に扮し、お供もついてアメリカを訪れます。そこでのアメリカ珍道中の作品です。 お相手の女性がエリザベステーラーに似ていますね。チャーリーカメラ気にせずに告白してますね。カメラそっちのけで求愛する。だから女性で失敗したのかもしれません、チャーリー(余計なお世話だけど。) 後半になると、ある子供が登場。チャップリンの息子さんです。 「独裁者」のチャーリーの告白を変わりに自分の子供が告白する。役割交代するという訳であります。完全に「独裁者」のあのチャーリーでございます。 本作勿論チャーリーのギャグも顕在なんですよ! ドラムのネタは「犬の生活」から 子供のからかいは、「街の灯」「偽牧師」から 帽子ケーキも「偽牧師」から 抜けなくなるネタは、「街の灯」から チャーリーのギャグは、常に短編から長編へ繰り返され進化しています。 自分のギャグをフレーズをやり続ける。芸人の基礎。これも喜劇王たる由縁であります。 チャーリーの映画やテレビパロディが見れたのは、新鮮でした! チャーリーの悪意というより、本当にやりたかったのは、ラストのくだりのギャグかもしれません。ちなみに1915年の「チャップリンの寄席見物」でも水びたしにするギャグあります。 チャーリーのギャグと励ましとパロディと冷静な爆弾が王様となって放たれます。 チャーリーのアメリカに向けての 最大最後のギャグ に見えました。 私はこんな風にアメリカを思ってきたんだよ! という告白に見えました。 さて チャップリンのニューヨークで王様 アメリカへ爆弾 アメリカのギャグ アメリカで裸の王様 ニューヨークでアメリカの告白 ぜひご覧ください! 追伸 本作を果敢に模倣したジョンランディス監督、エディーマーフィー主演の「星の王子ニューヨークへ行く」も是非。 感謝 本年度2012、yahooレビュー最後になります。拝読感謝。よいお年を!2013の未来で!

  • カッチン

    3.0

    共産主義?資本主義?

     自由を求めてやって来た王様(チャップリン)だが、醜い商業主義で簡単に人を利用する社会・・・。チャップリンの最後の主演作との事ですが、内容が非情に濃く個人的にはちょっと難しかった。“彼は天才”と紹介されたルパートも、子供ながらにどんな政治も信用しないと熱弁を奮う部分もチャップリンの代弁かと思わせる。。。  “街の灯”や“ライムライト”の様ないかにもチャップリンらしい純粋な感動映画とは一線が引かれた感が残った・・・。

  • fbx********

    3.0

    巨匠、沈黙を破る

    もはや晩年。 くたくたに疲弊させられたチャップリン。 でも、映画に対する情熱は変わりなくある。そこに感動する。

  • syu********

    5.0

    戦後亜米利加史の暗部、レッドパージ時代

    「ニューヨークの王様」公開時の記者会見で、「亜米利加は、ともかく、風刺に充分耐え得る強い国なのです」と言っていることからも分かると思います。哀れむことでこき下ろす「独裁者」の風刺とは異なる、この映画におけるアメリカ、ひいては現代社会への風刺の生命はここにあるのでしょう。 映画の中に、「いつかこんな時代は終わるよ」というシャドフの台詞がありますが、「いつか」はチャップリンの追放から20年の歳月を経た1972年になりました。この年、彼は聖林に招かれ、アカデミー賞を受賞し、亜米利加の名誉も回復されたのでした。 「1972年、亜米利加の名誉も回復された」とおっしゃる通り、亜米利加映画界は冷戦時代、偉人チャップリンを追放するという恥知らずな愚行を犯すことで、まさに名誉を失ったのです。戦時中真っ向からナチズムを批判した勇気の人、この人物をアメリカ映画界は世界に誇って然るべきだったのに。

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