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眠れぬ夜のために

眠れぬ夜のために

INTO THE NIGHT

115

一人旅

3.0

デヴィッド・ボウイも出てる!

ジョン・ランディス監督作。 イラン王家に縁のある宝石を密輸した美女・ダイアナを助けたことをきっかけに、宝石を狙う組織に命を狙われる男・エドの姿を描いたサスペンス。 コメディ映画の大先生、ジョン・ランディスが撮った貴重なサスペンス作品で、エドとダイアナの微妙な関係の行方と、妻の浮気&不眠症のダブルパンチで憔悴したエドの個人的苦悩をエッセンスに、宝石を巡る男女と組織の激しい攻防を中心に描いている。 立派なサスペンス劇に仕上がっていて、夜の場面を中心に展開される逃走劇や組織による殺人の場面はなかなかスリリング。とは言ってもそこはジョン・ランディスらしく、ところどころにユーモアを交えた描写が散見されるため、サスペンスに一定のゆとりを持たせている。組織のボスと命を賭けた交渉を行う場面では、その背後で凶悪な手下がおやつを無心で頬張っていたりするし、組織による残酷な殺害シーンは“浜辺で美女と追いかけっこ”風の映像に見えるため緊張感なんてまるで無い。ユーモアとサスペンスが融合した演出は画面に独特の空気を生んでいて、不思議な心地よさを覚えるのだ。 そして、主人公エドに扮したジェフ・ゴールドブラムは独特の演技を見せていて、飄飄とした態度と発言がこれまたゆるい。美女が必死に助けを求めても、眠いから・・・という理由であっさり断るという、映画のお約束を裏切るシュールな発言が面白い。ミシェル・ファイファーは美貌を武器に巧みに男を利用するずる賢さを備えたダイアナを好演。そして、デヴィッド・ボウイが宝石を狙うイギリス人の殺し屋役でゲスト出演している。高身長のゴールドブラム(190cmオーバー)と並ぶと、背の高さにだいぶ差があるから全然気付かなかった。

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