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ノスタルジア (1983)

NOSTALGHIA/NOSTALGHIYA/NOSTALGIA

監督
アンドレイ・タルコフスキー
  • みたいムービー 165
  • みたログ 542

3.62 / 評価:257件

映像の散文詩

  • とみいじょん さん
  • 4級
  • 2019年10月20日 23時54分
  • 閲覧数 925
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

甘酸っぱい想いを連想させる題名ながら、
どこか悲痛な祈りのようなものが胸に迫ってきて残る。
難解さだけがハードルなのではなく、またあの悲痛な祈りに対峙する覚悟。
そんな想いが、再鑑賞を躊躇させる。
なのに、この映画を理解したい、監督の想いを受け取りたい気持ちと、
映像と悲痛な祈りの融合に浸りたくなる。
麻薬のような映画。


このシーンは、この台詞は、この映像は何を語りたいのか?説明はない。
途中夢物語が挿入される等、フェリーニ監督の映画を思い出してしまう。
ユング心理学を片手に、感性と想像を駆使して読み解きたくなる。
フェリーニ監督映画の脚本家がこの映画の脚本を手掛けているからか。
けれど、フェリーニ監督の映画程、ユーモアがあるわけでもなく、シニカルでもない。
ひたすら愚直に美しい映像 ー グラビアの写真のような ー が展開する。

信仰・自由がキーワード?
映画の中では”ロシア”と言っていたから、ソ連崩壊後の話かと思った。
監督が活躍する頃には緩んだとはいえ、規制の多かった”ソ連”で子ども時代を送った監督。そんな監督が、イタリアに出国し、この作品発表の後に”亡命”宣言をしたという背景を考えながら見ると、いろいろな意味づけをしたくなる。

とはいえ、シーンシーンごとに愚直に思いをぶつけてくる。
しかも”翻訳”では”詩”の本当の内容は伝わらないという映画のセリフを体現するように、極限まで”台詞”を減らした作り。

そんな制作映画であることを楽しめるかで、この映画の評価は変わる。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • 不気味
  • 知的
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