ここから本文です

ノスタルジア (1983)

NOSTALGHIA/NOSTALGHIYA/NOSTALGIA

監督
アンドレイ・タルコフスキー
  • みたいムービー 145
  • みたログ 537

3.62 / 評価:255件

望国の想いは..。

  • bakeneko さん
  • 2011年8月5日 11時22分
  • 閲覧数 1092
  • 役立ち度 12
    • 総合評価
    • ★★★★★

タルコフスキーが亡命中にイタリアで撮った作品で、自身の心境を投影した“祖国への望郷の想い”をドラマと映像で実体化しようとした異色作であります。

え~。本作はあまり娯楽作品ファンのお友達にお勧めできる映画ではありません。
何よりも“緩慢&独善的”なドラマパートが、観客にストレスを強いるからであります。自伝的な色彩の濃い“一人称の彷徨”は、様々なエピソードがあまりに私的で寓意的なので、観客は多くを想像と共感で補いつつ見つめるのですが、(映画の描く“こころ”との完全なシンクロが出来ないので)“息が切れる”思いがすることも正直な感想なのであります。
しかしながら、ただ一つのシークエンスの“奇跡的な美しさ”によって、万人の永遠に記憶に残る映画となっていることも確かなのであります。
もちろんタルコフスキーは、デビュー作から「惑星ソラリス」、「鏡」、そして遺作の「サクリファイス」まで、音楽と映像の奇跡的な融合を魅せてくれますが、本作の映像は圧巻であります。つまり、自然現象として稀な瞬間をドラマの情景に取り入れ、更に絶妙な選曲の音楽をシンクロさせているのであります(ここまで完璧な映像と音楽のシンクロで感動させてくれる映画は、他には「カオス・シチリア物語」のラストエピソードくらいかなあ)。

映像&音楽ファンの方に、出来れば劇場で観ていただきたい作品で、CG無しで創り上げた“究極の絵”は、ドラマパートの冗慢さを我慢して観る価値はあると思いますよ。




ねたばれ?
1、本作を頑張って鑑賞した方には御褒美として、ドキュメンタリー=「タルコフスキー・ファイルin「ノスタルジア」で、天才の創作風景を楽しむことが出来ます(えっ、もういいって)。
2、20年くらい前に、冬の阿蘇高原で本作の様な風景を見たことがあります(美少女は出て来ませんでしたが)。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 楽しい
  • 悲しい
  • ファンタジー
  • スペクタクル
  • ゴージャス
  • ロマンチック
  • 不思議
  • パニック
  • 不気味
  • 知的
  • 絶望的
  • 切ない
  • セクシー
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ