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呪われたジェシカ (1971)

LET'S SCARE JESSICA TO DEATH

監督
ジョン・ハンコック
  • みたいムービー 3
  • みたログ 19

2.46 / 評価:13件

ツッコミ所満載の”雰囲気映画”

  • koj***** さん
  • 2015年8月10日 13時36分
  • 閲覧数 567
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

正直、”人智で解明できない”不可思議な現象や事件が苦手だ。
探偵役がいて、”人間の”犯人がいる「サスペンス」なら、安心しながら楽しむことができるけれど、その点をすっ飛ばしている「ホラー」はダメ! だって怖いもん!!
まあ、そんな怖がりでも「怖いものは観たくない…が観たい」的な”怖いもの見たさ=好奇心”はあるわけで、特に今のような夏休みは時期的にちょこちょこホラーを(びくつきながら)観たくなるのだが……これって私だけか?

本作は44年前(!)に作られた、所謂”低予算B級映画”。
監督も出演俳優も無名(少なくとも私は知らなかった)で、本来ならそのまま時代の彼方に忘れ去られてもおかしくない出生条件だ。が、2015年の現代にDVDが存在しているということは、観客を惹きつけ続ける”何か”が、この作品にはあったということなのだろう。

確かに、どこか不穏でおどろおどろしい雰囲気が全編を覆っているのは、良い感じの”気持ち悪さ”がある。
主人公のジェシカが「幻聴・幻覚を患う(統合失調症?)」女性だというのも、物語中の不可解な現象が本当に起こっていることなのか、はたまた彼女の妄想なのか、を不明瞭にしていて、上手い設定だな~と思う。

でも、何か”それだけ”というか…良くも悪くも「雰囲気映画」だな~といった印象。簡潔に言うと「中身が無い」。
あまり怖くなかったのは怖がりの私には助かったのだが、間延びしすぎてテンポが悪いし、内容もツッコミ所が満載。

まず、愛車=霊柩車、趣味=魚拓ならぬ”墓石”拓(というのだろうか?)収集、という、どー考えてもオカルトちっくな”作り込みすぎ”ヒロイン像に「ないわ~」と萎え。霊柩車が愛車とか、『ハロルドとモード』のハロルド少年ぐらいしかいないと思ってたわ(笑)
自分の病気を心配する夫と友人を安心させる目的もあるのだろうが、常にヘラヘラ笑っているところも気持ち悪い。屋根裏で見つけた、何十年前のものなのか、誰が着ていたのかも不明なドレスを身につけて、ニコニコ鏡の前でポーズとか…取らないから、普通! 怪現象よりこのヒロインのが怖いわ!

どうやら都会(ニューヨーク)での療養と病院暮らしにうんざりして、「空気が綺麗な所でのんびりする」ために田舎にやって来たらしい夫婦+友人。
しかも屋敷を買ったせいで貯金は無く、「何か金になりそうなものを探して骨董屋に売りに行こう」って、まずそのデカいコントラバス(元オーケストラ団員だったらしい夫の持ち物)を売れよ! 
今後の暮らしは「りんごでも作って生計を立てるさ」とか計画性ゼロかよ!
しかも、そのりんご畑の仕事(農薬散布)を友人にやらせて、自分たち(夫婦)は墓場でデートとか、仕事しろよ! 「わあ、モグラね。飼いたいわ」って、どー見ても普通のネズミじゃん! お金ないって言ってるくせにペット増やしてどうするんだよ! 放してやれよ!

この、”何故か夫婦についてきて一人真面目に仕事をしている”友人役の俳優さんが、顔だけ物凄~くピーター・ディンクレイジさんに似ていて、色々かわいそうな末路を辿る彼への同情と憐憫が一層強くなってしまった。

美男も美女も不在、結末も曖昧で、ストーリーの描き込みも甘い”低予算B級映画”以外の何物でもないが、作品全体を覆っている不思議な雰囲気に惹かれる人には面白い映画なのかもしれない。
惹かれなかった人は、是非私のようにツッコミながら御覧になって下さい(笑)

詳細評価

物語
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