バージニア・ウルフなんかこわくない

WHO'S AFRAID OF VIRGINIA WOOLF?

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バージニア・ウルフなんかこわくない
3.4

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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

本編配信

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作品レビュー(21件)

絶望的22.5%切ない20.0%不気味15.0%恐怖10.0%悲しい7.5%

  • ech********

    1.0

    何じゃこれ?何言いたいの?

    2時間10分、延々と原因不明の夫婦喧嘩が続きます。 先にいいところ言います。役者の演技は最高水準の迫力です。演出は舞台劇の良さを生かすような奥行きのある空間演出とカメラワークや画面展開がさすがです。 内容については最悪ですね。 トニー賞とった舞台劇だから名作らしいけど、喧嘩内容にドラマもサスペンスもないし、ただひたすら言い争うだけ。さすがに1.5倍速で耐えましたが叡山の苦行僧の心境です。 批評家の解説には、夫婦喧嘩を通じてお互いの本性が現れ・・・・、なんて書いてあったけど、夫婦喧嘩なんて世界中どれでもそうですよ。 映画に限らず、面白かった人はつまらなかった人に「じっくり観れば面白い」なんて言って、確かにじっくり観れば何を言わんとしているのかわかるのかもしれないけど、つまらなすぎてじっくり観る気なんか起らない。 とにかく、何を言いたいのかサッパリわかりません。

  • kak********

    4.0

    現実に耐えられなくなると人は狂気に逃げる

    原作は、エドワード・オールビーの戯曲”三幕”で、ブロードウェイの舞台演出も手掛けたマイク・ニコルズが本作品でも監督を務め、映画監督デビューとなった。重厚な人間ドラマをノンストップで淀みなく見せる手腕は、舞台演出家ならではのもの。原作の良さを余すところなく引き出していて迫力満点である。 主演は、「クレオパトラ」でも共演したエリザベス・テイラーとリチャード・バートン。荘厳な衣装に包まれて”クレオパトラ”と言えばエリザベス・エイラーの顔が浮かぶほど有名な映画だったが、彼女の演技力に注目はしなかった。それが本作品では、単なる人気だけの主演女優ではない事を認識させられた。 それを証明するかのように「バターフィールド8」につづき2度目のアカデミー賞主演女優賞受賞を受賞した作品。共演は「フォー・ザ・ボーイズ」でベット・ミドラーやジェームズ・カーンと共演のジョージ・シーガル。本作品でアカデミー賞助演女優賞に輝いたサンディ・デニス。この後「女狐」で主演を務めている。 物語は、パーティー帰りの中年夫婦が家にたどり着いた所から始まるのだが、これがその日の終わりではなかったから大変な事になる。ここから始まる131分の人間ドラマは圧巻で心の奥まで遠慮なく入ってきて現実を突きつけられる。これを観ると日常見かける人間の生活は全て偽善であるように思えてしまう。 題名に使われている”バージニア・ウルフ”は実在の小説家の名前で、ディズニーのアニメ「三匹の子ぶた」で使われている劇中歌の替え歌として”狼”に置き換えて「バージニア・ウルフなんかこわくない」と歌われている。題名だけ聞くとサスペンス映画ではないかと勘違いしそうだが、邦題としても興味をそそる。 結局、四人劇なのだが本作品に出演依頼されても受けられる俳優は何人いるのだろうかと考えてしまう。それだけ四人の演技は素晴らしく実力が遺憾なく発揮されている。劇中に”もっとも素晴らしい青春の一日とは?”というくだりが出てくるが、誰もが持っている”あの時”を思い出してみたくなった映画である。

  • shoko

    4.0

    最後まで見るとわかる夫婦の本質

    エリザベス・テイラーさんはハリウッドの大女優で、美少女の子役時代からはじまって、「クレオパトラ」とかハリウッド超大作に出演した絶世の美女で、マイケル・ジャクソンさんと仲良しで、何度も結婚して。ってそんな情報は知っていたけれど、あのやたらにボリュームのある大きな髪型や、とても濃いアイメイクなどで、特に気になる女優さんではありませんでした。 でも先月「禁じられた情事の森」なんていうすごい邦題の出演作をたまたまテレビでみたら、これが驚くほどの体当たり演技で、テイラーさん、綺麗なだけじゃないんだなって。 本作『バージニア・ウルフなんかこわくない』は高い評価を得ていて、テイラーさんがこの作品でアカデミー賞主演女優賞をとったというのは聞いたことがあったのと、大学でバージニア・ウルフを勉強したことがあって、何がバージニアなのかタイトルに興味をもったので、鑑賞してみました。 タイトルに関しては、ディズニーの三びきの子ぶたの歌、Who’s afraid of the big bad wolf?のwolf をバージニア・ウルフのWoolfに置き換えて、Who’s afraid of Virginia Woolf?と主人公がふざけて歌っていたのですが、もちろんそれだけではなくて、最後のセリフにもこの質問が効果的に使われています。 もとは三幕もののブロードウエイの戯曲。 登場人物は四人だけ。設定もほとんどが室内で、いかにも舞台の会話劇という様相です。 そしてその会話の内容といえば、壮絶な夫婦げんか! 夜遅くにテイラーさん演じるマーサに家に招かれた若夫婦を巻き込んで、一晩中それはひどい罵り合いが繰り広げられます。 大学長の娘で、今は中年女のマーサが、出世しない歴史学者の夫、ジョージ(リチャード・バートン)に向かって罵詈雑言。 なんて女、と思うけれど、ジョージだって負けていない。若い客にむかってもひどい口の聞きかただし、あまりのひどさにジョージがマーサを殺すのか、それともジョージが自殺しちゃうのか、なんて心配になるほど。 なんでこんなになる前に離婚しないの、とか、場合によっては離婚するほうが幸せになれるケースもあるんだなぁと変に納得しながらみてますが、この、時には攻撃者になり、時には被害者になる四人のからみが本当に職人芸で、脚本もすごいし役者もすごいとだんだん目が離せなくなります。 若い二人も含めてこんなになんでもがんがん言い合えるのは、一晩中強いお酒を飲み続けてみんな泥酔しているからだよね、うーん、お酒ってよろしくないかも、なんて考えたり、この映画みてたら、結婚なんてしないほうがいいって思うから、若いカップルには鑑賞をオススメできないなぁ、なんて思うのですが、最後になって、この夫婦の問題は出世できなかったことよりも、もっと他の共通の痛みからきているということがわかります。あぁ、そういうことだったのか、って。 翌朝の静かなエンディングは、こうやって罵り合うことで互いの傷を舐めあってともに生きてきた夫婦の年月が感じられて、程度の差はもちろんあれ、夫婦のコミュニケーションの本質的な姿をあらわしているように思えました。若い時にこの映画をみても意味がわからなかったと思う、、今めぐりあえて幸いです。 自分より20歳も年上の役を演じるために10キロも体重をふやし、ほとんどメイクもしなかったというテイラーさん。はじめは顔をみても、別人かと思いましたが、そんな彼女が大声で叫んでいる姿が、だんだん美しくみえてきて。主演女優賞受賞は納得の演技でした。 ジョージ役のリチャード・バートンとは、実生活では「クレオパトラ」の共演時にダブル不倫のすえ結婚して、離婚して、また結婚して離婚して。そんな二人だからこそのケミストリーも感じられたし、バートンさんの演技もさすがでした。この時代の俳優さんたちのこと、まだまだ私はわかってないんだなぁ。 カメラアングルも特徴的で、この緊迫した心理劇をサポートしています。 映画の重要性で考えれば五つ星作品ですが、これほどまでの大げんかを目撃するのは気持ちがつかれるので、個人的には四つ星半。でもみてよかったです。

  • gag********

    3.0

    ホントに34!?

    当時エリザベス・テイラーは33~34歳くらいだったと思うけれど、とてもそんな風には見えず、若々しさなんて微塵もない完全な”おばさん”にしか見えなかった。 髪をグレーに染め、声をつぶしてアル中という今までのイメージとは真逆なエリザベス・テイラーで、ある意味見応えのある演技でした。 ストーリーも登場人物4人の会話劇に惹きつけられ、なかなか楽しめたかな。

  • gar********

    4.0

    重苦しく、不気味な室内劇

    舞台は、とある大学のある町。そこに住む教授夫妻ジョージ(リチャード・バートン)とマーサ(エリザベス・テイラー)のもとに、深夜新任の生物学の教授のニック(ジョージ・シーガル)とハニー(サンディ・デニス)がやってくる。若い二人をもてなすジョージとマーサだったが、やがてお互いへの憎しみが高まり… 1966年のアカデミー主演女優賞と助演女優賞の受賞作。1960年代、最も物議をかもしたカップルと言われたリチャード・バートンとエリザベス・テイラーのコンビ代表作です。 すっかり生活に疲れ、互いを傷つけあうことに喜びを見出す夫婦とそんな二人と関わってしまった若い二人…四人の役者がガップリ四つに組んで、互いの演技をぶつけるという意味で、この作品には名状しがたい緊迫感と重苦しさが漂います。特に秀逸な演技を見せるのはリチャード・バートンのジョージとエリザベス・テイラーのマーサの二人。いくぶんオーバーアクト気味ですが、酒も入りながらお互いを罵り合う二人を見ると正直言って、私は「絶対に!」関わりたくありません。特にゾクッと来たのは、二人が若い夫婦を車に乗せて家に送る途中でよるレストランでのシーン。夫を挑発するようにニックと踊るマーサに、ジョージが怒りをぶつけるシーンですが、ここでのやり取りはまさに互いの絆が壊れた夫婦に残るものが、何であるかを見せつけてくれます。特にテイラーは、「絶世の美女」のイメージを覆したといって良いでしょう。当時彼女はまだ33歳という美しさの絶頂にある頃でしたが、ここでは厚かましくブヨブヨに退廃しきった中年女を実に不快に演じています。テイラー一世一代の大熱演といえる印象深いシーンです。 そんな主演の二人を支えているのが、ジョージ・シーガルとサンディ・デニスの二人。若くてたくましく、野心あふれる夫とその大人しそうな妻…しかし、彼らもまたジョージとマーサ同様、心の闇を抱えているといえます。そんな屈折した若い夫婦の心の動きを二人が好演していました。特に、オスカーを受賞したサンディ・デニスは若いながら極めて巧みな演技で、名優バートンとのシーンも決して引けを取らずに渡りあっていました。彼女の存在感もまた映画の魅力です。 恐るべき夫婦の生態を実に重苦しく、不気味に描いた室内劇。テイラーとバートンの怪演は映画史上に残る凄まじさです。 <衣装の秘密> 映画で、実に不快で腐りきった中年女を演じたエリザベス・テイラー。このテイラー一世一代の演技を影で支えたのが衣装でした。劇中マーサは、体にぴったりと張り付いて胸元を大胆に開けた衣装で登場します。この衣装をデザインしたのが『ウエストサイド物語』で脚を大きく広げて踊るジョージ・チャキリスの衣装を担当したデザイナー、アイリーン・シャラフでした。シャラフがマーサの衣装で表現したのは、中年太りで疲れ切っていて、なおかつセックスへの欲もまだまだ旺盛な中年女の姿。このために衣装はテイラーの寸法よりかなりきつめに作り、パンパンに膨れたボディを強調しました。さらに脚の付け根の部分にシワをつけるなど見せ方を工夫したのです。この結果、ゴージャスな美貌がトレードマークだったテイラーは、見事に口が悪くだらしないマーサに変身しました。テイラーは後に、この映画を自分のベストワークと語ってますが、「衣装にも大いに助けられた」と、シャラフへの感謝を述べています。

スタッフ・キャスト

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受賞歴

アカデミー賞第39回

主演女優賞助演女優賞撮影賞(白黒)美術監督・装置賞(白黒)衣装デザイン賞(白黒)

NY批評家協会賞第32回

女優賞

基本情報


タイトル
バージニア・ウルフなんかこわくない

原題
WHO'S AFRAID OF VIRGINIA WOOLF?

上映時間

製作国
アメリカ

製作年度

公開日
-