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怒りの荒野

怒りの荒野

I GIORNI DELL'IRA/DAYS OF WRATH

115

yat********

4.0

ネタバレマカロニ版「小説家を見つけたら」 なんて

 鉄砲の音がまだ「ズキューン、ドズキューン」みたいにかっこよく響いてたころの、マカロニウエスタンです。  この映画、初老になりかけのガンマンが若手のガンマンを育て上げ、かわいがりつつも利用していく、そんなストーリーです。何かにつけて、丹下段平の「明日のためのその1!」のようにガンマンの心得を教えていくわけですが、それがラストにちょっとした深みを与えることになってきます。  パターンとしては、その後【メカニック】とか、変形として【暗殺者】なんかにも引き継がれています。  それにしても、勢いと熱気にあふれてるころのマカロニウエスタンというのはカメラワークにしても、銃の撃ち合いの撮り方にしてもホントにいろいろと冒険してますね。アノ自由に撮ってる雰囲気が私は大好きでした。  師匠をリー・バン・クリーフが演じており、明らかに只者ではない雰囲気が、座ってニヤッとしてるだけで漂ってきます。(今ではこんな役者さんいませんね、さりげなくイッてる演技、ぜんぜん力が入ってないから余計に怖い)しかも絶対に一筋縄ではいきそうにない存在感。彼に弟子入りする若きガンマンにジュリアノ・ジェンマ(私がこの人を映画で最後に見たのはゴールデンボーイ危機また危機だと思います・・・。)  彼の寂しそうな優しい笑顔に、「絶対何か不幸がおきるぞ!このままなにもおきないわけない!」なんて、子供心に心配しながら見てました。  ラストはホントにかっこよく、ジェンマの、孤独なアノ悲しい目で銃を投げ捨てるところに、この映画のあの名曲!エレキギターの劈く音がかぶさっていき、その、悲しみがいやがうえにも盛り上がる、結構感動ものの王道マカロニウエスタンでした。  子供心になんだか人生の厳しさとか、男の世界にはおきてがあるんだ、見たいな雰囲気を私に見事に刷り込んでくれた映画でした。

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