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ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録 (1991)

HEARTS OF DARKNESS: A FILMMAKER'S APOCALYPSE

監督
ファックス・バー
ジョージ・ヒッケンルーパー
エレノア・コッポラ
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4.80 / 評価:38件

コッポラの「本気」

人間はどこまで本気になれるのだろうか?
どこまで諦めずにいられるだろうか?
自分は人生を振り返って、ここまで本気になったことはあるだろうか?

コッポラが全私財を投入して本気で作った映画
『地獄の黙示録』

『ハート・オブ・ダークネス』は、『地獄の黙示録』のメイキング・ドキュメンタリー映画である

タイトルは『地獄の黙示録』の原案になっている小説『Heart of Darkness』(邦題 闇の奥)からつけられている

オーソン・ウェルズがデビュー作にと考えていたのが『Heart of Darkness』
だが、予算が膨大になるという理由で映画会社が降りてしまって『市民ケーン』を選んだようだ

そんな曰く付きの『Heart of Darkness』をベースに作られた『地獄の黙示録』

撮影現場も、何もかも
ただ事ではない
まさに地獄である

ロケ地のフィリピン
撮影は16週で終わる予定だった

撮影二週間目での主役の交代

撮影中にゲリラ鎮圧の任務の為にいなくなる軍のヘリ

ゲリラが撮影とは気づかずにロケクルーを攻撃するのではないかとの恐怖

記録的な大型台風の被害で、すべてのロケセットが崩壊

終わりの見えない長期の撮影
薬物に逃げる者たち

極めつけは台本も読まずに来た、やる気のないマーロン・ブランド
契約期間の二週間、意味のない押し問答を毎日撮影する日々

このドキュメンタリーを撮影したのはコッポラ監督の妻であるエレノア
プライベートでも常時一緒にいる妻
コッポラには内緒で録音した会話も使われている

”これは2万ドルかけた壮大な失敗作 自殺を考えている”
弱気なコッポラがそこにはいる

エレノアは語る
”アーティストが作品を完成させるためなら、私も力の限り協力する
失敗しても屋敷と車を失うだけ
夫の才能があれば次の仕事は回ってくる
私達家族も心配することはない”

出口の見えない映画を作る映画監督コッポラをエレノアが見守る
狂気であり、最高傑作の映画『地獄の黙示録』の裏にあるドラマが見れる『ハート・オブ・ダークネス』
もしかしたら本編よりも、更に面白い作品なのかもしれない

この年のアカデミー作品賞
家族愛で作られた『地獄の黙示録』ではなく
離婚をテーマにした『クレーマークレーマー』だったのは今から思うと面白い



『地獄の黙示録』は、ジョージ・ルーカスが監督で、16ミリカメラを担いでベトナム戦争の戦火の中で撮影する計画もあったとか
ルーカスは”脚本に書くのは簡単だけど、行くのは自分だよ”と笑って当時の話をしている
もし実行していたら『スターウォーズ』は生まれなかったかもしれない

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 恐怖
  • 勇敢
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