レビュー一覧に戻る
バード★シット
2010年7月3日公開

バード★シット

BREWSTER McCLOUD

1042010年7月3日公開

kit********

5.0

DVDが出たら噴水の場面で一時停止

他に3本くらいしか観ていないので、アルトマンについてどーのこーのは語れないが、本作は昔観てえらく感激した映画のひとつである。何に感激したのかはひじょうに説明しにくい。ハヤリの言葉でいうと「セカイ観」(廃れた?)っつーの? 違うかもしれないけど、久々に上映するというので観に行ってきた。 おおらかなブラック・コメディぶりは今観るとピンボケ気味かもw 鳥博士の台詞が多く、字幕を追うのに忙しい。以前はもっと気楽な態度で観てたな、と思い当たる。世界初のドーム球場、アストロドームがそこにあるだけでなんだか可笑しい。なんといってもこれが「世界」なのだ。周辺の、呆れるほど広い空間でのカーチェイスは最高にナンセンス。スローモーションの正しい使い方が観られますw ドームを取り巻く世界では、事件をめぐってこれまたナンセンスな狂騒が繰り広げられる。様々な登場人物たちの描き方はパロディ的だが魅力的。人力飛行羽根のデザイン、ドーム内での飛翔シーンはさりげなく高レベルで今観ても素晴らしい。少年が空を飛べたのは謎の鳥女が見せてくれる夢の中でだけだったのか。ショーは終わり、驚愕(!?)のラストを迎えるが、70年前後のニューシネマ群に時々みられる感傷ぽい挫折感はない。フニャフニャに見えて実はバキバキの硬派というスタンスにはシビれる。図式は容易に取り出せるだろうが、単純構造でありながら豊穣をも感じさせ、論理的解釈は映画的幸福を損なうかもしれない。 評価は個人的偏愛によるところが大きい。70年前後のニューシネマっぽい映画の中ではこれと「ひとりぼっちの青春」が双璧。隅から隅まで覚えていたくなる映画である。果たしてDVD出るか?  〈MEMO〉 ホープという健康食品の女の子に見覚えあると思ったら、「悪魔のシスター」で記者を演じていたジェニファー・ソルトだったのでちょっとうれしくなった。脚本、制作方面へ進んでいったらしく、以後出演作はあまりない。父親は「真夜中のカーボーイ」「セルピコ」などの脚本家ウォルド・ソルト。ジェニファーは「真夜中のカーボーイ」でジョン・ボイトの恋人役で出演しているが、父親の力だったんだろうな。

閲覧数522