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ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場 (1986)

HEARTBREAK RIDGE

監督
クリント・イーストウッド
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3.41 / 評価:194件

男の花道

  • tak さん
  • 2級
  • 2019年11月25日 19時10分
  • 閲覧数 127
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

クリント・イーストウッドが監督・主演した本作が製作された1986年。「トップガン」が製作された年でもある。時はレーガン政権時代の米国イケイケ時代。タカ派の映画があまた作られ、アメリカこそが世界の警察めいたイメージが銀幕でも強烈に映し出されていた。僕は映画鑑賞歴の中で最もハリウッド映画離れが著しかった時期で、そんなハリウッドの風潮を冷ややかに見ていた。クリント・イーストウッドは軍人役の出演作もたくさんあるから、タカ派映画にまったく違和感がない。それ故か当時敬遠していた映画の一つ。

確かに米国万歳な映画ではある。クライマックスには、社会主義クーデターが起こった他国に武力干渉するグラナダ侵攻が描かれる。でも今観ると過剰な戦争賛美映画とも思えないし、娯楽作としてとても楽しめた。もっと露骨な映画をいろいろ知った今だからそう思えるのかもしれない。退役を間近に控えた軍曹が、ダラけきった海兵隊の若者を鍛え上げる姿と、彼のやり方を嫌う上官たちとの対立が描かれる。経験と実績に裏付けられた自信に勝るものはない。

タイトルにもある"胸をしめつけられるような"戦場の現実は、タイトルバックのモノクロ写真や周囲の人物の台詞で語られる。そんな修羅場をくぐり抜けてきたタフな男の物語だが、戦場の悲惨さについては薄味。あの時代の映画だから仕方ないのかも。男臭い印象の映画だが、元妻を演じたマーシャ・メイスンが銃後にいる人の気持ちを代弁する存在だが、彼女につきまとう(?)主人公が女性への接し方を学んでいく様が何とも素敵。退役後の身の振り方のことや、軍中心の生活の中で彼女くらいしか心を許せる人がいなかったのかな、とも思える。公開当時の年齢で観てたらグッとこなかったかもしれない。

ハリウッドが求める拳にモノを言わせるタフガイ像を、イーストウッドに求められた最後の頃の作品なのかも。この映画も去りゆく男の花道映画だけど、この後の出演作は老いても凄い人を演ずることが多くなって、「許されざる者」や「グラン・トリノ」いろんな男の花道を見せてくれる。個人的には「スペース・カウボーイ」の楽しさが大好き。

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