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パーフェクト ワールド (1993)

A PERFECT WORLD

監督
クリント・イーストウッド
  • みたいムービー 759
  • みたログ 5,226

4.35 / 評価:1,751件

子供が学ぶのは

  • namexxx_x さん
  • 2019年3月23日 3時55分
  • 閲覧数 1462
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

長年暖めてそろそろ観ようかなとスマホ片手に視聴。

してたのですがビックリです。
当て逃げ去れて状況が掴みきれずに
ポカんとなった気分です。
小狡い、これ以外には考えられない良い終わり方でした。

イーストウッド作品と言うことを知らずに
気を抜いて見て中盤辺りでやはり登場していた彼のアップの顔を見て後悔。ミリオンダラーと同じようにラストに引きずられ見事にティッシュの山。



レオンと比較されることが多いですが、
内容、訴えかけるもの全く違ったように感じ。

犯罪者としての話より、父親としての話と言う方がしっくりきます。
確かに子供の教育に良くない話ではありますが、ウッドがわざわざ子供に教える立場の人間に犯罪者を置いたのにはいろんな思惑があるのでしょう。じゃなければグラントリノのように近所のおじさんでも良かったのですから。


そしてこのパーフェクトワールド。
完全に善と悪の話など建前でしかありませんでした。すでにブッチは子供が「悪いこと」を知っている前提で話を進めています。


子供は母親から優しさを知り、父親から強さを知る。
日本とはまた違うアメリカ的な教えがどこか賛否両論させているような気もしますが、どこの国でも似たようなものです。欠けてはいけません。
そうして大人の背中を見て子供は社会に生き抜く術を知っていくのだと思うと、この先フィリップが貧弱と呼ばれるような……オカマになることはないでしょう。

無責任かもしれませんが最後は子供次第。
大人たちから何を学び、悪い大人に育つか良い大人に育つか。その選択権を持っているのは子供自身です。

ブッチが選択した道とフィリップが選択する道は同じかもしれませんし、違うかもしれない。なんて考えると妄想でパーフェクトワールド2が出来ちゃいそうです(笑)


王道過ぎて一瞬観るのを戸惑わせますが、やはりイーストウッド作品。一度は観ておかなければと思わせる、良い作品でした。



×××



余談ではありますが、エホバの証人。
片親、女性側の信者が海外でも圧倒的に多いです。信仰は個々の自由ではありますが子供はそうはいきません、父親側はそれに口を紡ぎ見て見ぬふりをすることが多いです。

しかもフィリップにはその父親すらいません。
それを同じ男でもあり大人でもあるブッチがフィリップに自分で考えろと言ってくれたのは、大きな一歩だったのでしょう。最後のお母様のあの言葉も知っている人なら相当衝撃ある言葉です。

不思議な話に見えるかもしれませんが、他国でも結構問題視されるこの宗教の規律。

この宗教の逸脱にはまさに社会の逸脱、犯罪に手を染めるかのように咎人となるような常識という枠から出る覚悟がなければ子供は抜け出すことができません。


正直映画でそれをすると犯罪描写より物議をかもし出しそうなあまりよろしくない描写。かといって映画に度々映るそれは信仰の否定ではなく、信仰の自由を伝えているだけのような気もします。
しかしビッグアイにもありましたがここまで名前と内容をあからさまに出すとなると、アメリカでもごく稀に聞くそれが無視できない話なのは、確かなんでしょう。

詳細評価

物語
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映像
音楽

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