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ハーヴェイ (1950)

HARVEY

監督
ヘンリー・コスター
  • みたいムービー 11
  • みたログ 116

3.70 / 評価:23件

大人にだって、見えるものがあるんです

  • movie oyaji さん
  • 2009年12月13日 18時16分
  • 閲覧数 703
  • 役立ち度 22
    • 総合評価
    • ★★★★★

今では私よりも1オクターブも2オクターブも低い声で「おやじぃ~」と呼んでくるせがれたちが、幼き頃に目を輝かせて観ていた名作に「となりのトトロ」がありました。
きっと、あの頃あの子たちにはトトロや、真っ黒クロスケが見えていたのでしょうね。

では、大人になってしまうと本当に何も見えなくなってしまうのでしょうか。
いいえ、そんな寂しい事は言わないでほしいものです。特に映画を愛してやまない皆様におかれましてはね。


1950年、ジェームズ・スチュワート主演でのアメリカ作品。
かのピュリッツァー賞受賞してロングラン大ヒットをとばした舞台劇の映画化。
当時あまりにも人気が出すぎて、次々とTVドラマ化までも話題は尽きぬものであったとか。

居酒屋のカウンターに小粋に座ったエルウッドが注文したのはマティーニを2杯。そう、1杯は親友のハーヴェイにだ。だがしかし、鑑賞し始めて間がない為か、はたまた映像の乱れか私にはハーヴェイが見えないんだ。そこに居るはずのハーヴェイがね。
そうこの映画は、主人公エルウッドがいつも傍らに存在する2メートルの大ウサギである親友のハーヴェイを皆に紹介する作品なのです。
出掛ける時はいつも一緒。エルウッドはコートと帽子をキチッと被りながらも、彼の腕にはもう一組のコートと帽子を携えます。しかしよ~く見るともうひとつの帽子には二つの大きな穴が空いているのです。

お話しも中盤あたりに差し掛かりますと、不思議なものでこの私にも、そんな気がしてきます・・・そう見えるような気がするんですよ~ハーヴェイがね♪

エルウッドのお姉さんが心配からかドクターに診せようとするんだけど、精神科医にね・・・・・。とても哀しい流れになってきちゃいます。
だって、ハーヴェイは実在するんだよ。エルウッドにはちゃんと見えるんだもの。
見えない実在しないと言うほうが間違っているのでしょうか。いや、見える実在すると言うほうが間違いなのでしょうか・・・・・。


ジェームズ・スチュワートの演技力に脱帽です。必要以上に演技すればそこには嫌味が出ようものですが、スクリーンに映らないハーヴェイを本当にエスコートする仕草に誰もが惹き込まれるようでしたね、いや本当に。

幼き頃には誰しもが見えていたはずの真っ黒クロスケも自己の成長とともに見えなくなり、見えていたことさえも記憶から消え失せてしまうもの。
でもね、大人になった今でもそれが叶うものであれば、と、ちょっぴりセンチに観てしまう作品でした。この私でさえも最後には見えましたから、ハーヴェイが♪

この作品を病気だと決め付けてしまうのもまた、あなた方の夢でもあるのです。


2010年、監督業に復帰する、スピルバーグが数本の企画を抱える中、トム・ハンクス主演でこの「ハーヴェイ」をリメイクする話も進んでいるとか。
どうでもいいが、見えないものを最新技術で見えるものにだけはしないで欲しいものである。観る人が心の目で観るものなのですから。

 頼むよ~~~スピルバーグ大監督♪

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