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ハイジャック (1972)

SKYJACKED/SKY TERROR

監督
ジョン・ギラーミン
  • みたいムービー 4
  • みたログ 55

4.00 / 評価:22件

パニック映画と言えばヘストンだろ!

  • alan smithee さん
  • 2009年7月28日 0時30分
  • 閲覧数 1136
  • 役立ち度 10
    • 総合評価
    • ★★★★★

 子供の頃のオレのヒーローはチャールトン・ヘストンだった。
 SF映画では果敢に人類の未来を担い、パニック映画では絶体絶命の困難を乗り越えて多くの人命を救う頼りがいのあるタフガイ。研ぎ澄まされた知性と屈強な肉体を持つ男、それがチャールトン・ヘストンなのだ。

 だから、マイケル・ムーア監督の《ボーリング・フォー・コロンバイン》で元全米ライフル協会会長のチャールトン・ヘストンがマイケル・ムーアの突撃取材を受け、しどろもどろになりながらよろよろと逃げ回る姿はとんでもなくショックで、子供の頃のオレが『嘘だと言ってくれ!』と号泣した。

 それでも、チャールトン・ヘストンが主演した数々の映画の輝きが失せることはない。
 動物パニック映画の先駆け的作品《黒い絨毯》、SF映画の傑作《猿の惑星》《ソイレントグリーン》《オメガマン》、パニック映画ブームを力強く牽引した《エアポート75》《大地震》。そうそう《ベン・ハー》や《十戒》といった史劇スペクタクルも忘れてはいけない。
 パニック映画のマスターピース《ポセイドンアドベンチャー》や《タワーリングインフェルノ》だって、公開当時の映画評論で『チャールトン・ヘストンが出演してりゃあ、すぐに脱出出来たのに』と揶揄されるほどにその存在感はデカく、【強いアメリカ】の象徴的役者だったのだ。

 そのチャールトン・ヘストンが主演した航空パニック映画が《ハイジャック》だ。
 制作は1972年だから、先述の《ポセイドンアドベンチャー》の制作年と同年であり、その2年前に公開された航空パニック映画《大空港》同様、後に世を席巻するパニック映画ブームの先駆けとなった作品だ。
 本作で機長を演ずるチャールトン・ヘストンは3年後の《エアポート75》で再び、墜落の危機に瀕した旅客機を救う機長を演ずるが、役名こそ違えど、本作で抜群の危機管理能力を発揮した機長が、《エアポート75》で再度、その能力を買われて出動したんじゃないかと思えるほどに物語の展開なんかが似ている。
 
 ツボは、旅客機をハイジャックしたサイコ軍人が、当時、アメリカと冷戦状態にあったソ連に亡命するため領空侵犯を指示、米ソ間の緊張が一気に高まるといった世相を反映した描写とジェームズ・ブローリン演ずるサイコ軍人のどこかニューシネマを彷彿させるキャラ設定や妄想シーンかな。

 監督はジョン・ギラーミンで脚本はスターリング・シリファントと、《タワーリング・インフェルノ》のコンビがパニック映画ブームの夜明け前に制作に関与した、どちらかと言えばサスペンス描写を重視したパニック映画の佳作である。
 

 

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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  • パニック
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