作品レビュー(18件)
- min********
3.0点
せつないです。ただ、最後のシーンが少し衝撃でした。
- lov********
3.0点
私は、この映画のリメイク版である「ザ・フライ」がヒットした後で、テレビで初めて観た。 感想として、既に何人かの方々も述べておられるように、ビジュアル的にはリメイク版のおどろおどろしさには到底及ばない。いや、むしろ現代人にはチープに映る事だろう。 しかし、ドラマとしては非常に上質であり、物語そのもので怖さや、悲しさ、夫婦愛、そして科学技術の発展にしばしば付きまとう皮肉というものを十分に堪能出来る。 むしろ、リメイク版がともすればビジュアル的な強烈さについ目が行きがちなのに反し(もちろん物語も素晴らしかったが)、このオリジナル版は、ストーリーそのものに集中出来るとは思う。 少なくとも、観て損は無い。 ところで、この映画でのちょっと変わった楽しみ方としては(この程度ならネタバレには属さないだろうと思い、書く事にする)、アンドレが転送実験で使ったお皿の裏に「Made in Japan(日本製)」と書かれていて、アンドレ夫妻がそれを観て目を見合わせ、フッと笑うところだ。 つまり、日本製が安かろう、悪かろうの代名詞で、日本そのものが、まあ「ティファニーで朝食を」のミスター・ユニオシのキャラと同様、笑いネタでもあった事を知る事が出来るという事だ。 話が横道に逸れたが、上質のSFホラー/悲劇として、是非一度ご覧頂きたい。
- cyborg_she_loves
5.0点
ほぼ確実にリメイクを先に見ちゃう現代の人って、ある意味で不幸ですね。この映画を見る時も、「ホラー」という枠にはめて見てしまい、「怖い」かどうかという物差しで評価してしまう。それじゃこの映画の真価はまるっきりわかりません。 蝿男の顔の作りが安っぽいからといって笑うような人は、お願いですから見ないでください。 これは「悲劇」です。そして、「人間」であるとはどういうことか、を考えさせてくれるドラマです。 アンドレが黒板に「LOVE YOU」と書きなぐるシーンは、涙なくしては見られません。科学の探求に我を忘れた天才科学者ではあったけれど、最後の最後は「人間」であることを失わなかった。 だからこそフランソワもアンドレの息子のフィリップに、「真実を探求することは人間のもっとも尊い行為なんだよ」と言い、フィリップも「科学者になりたい」と言うんです。この会話のシーンが、この映画の最大のクライマックスです、この映画作った人のメッセージなんです。蜘蛛の巣のシーンではなくて、です。 50年代アメリカ映画に独特のこのノーブルな美しい映像、そしてとても綺麗な英語も、魅力ですね。吹替えではなく、原語(字幕)で見ることを強くお勧めします。
- abu********
2.0点
リメイクされた、クローネンバーグの「ザ・フライ」と比べて、 こちらはストーリー性がある。でも気持ち悪さはない。 なんたって、100円ショップで買ってきたような ハエのかぶりものかぶってでてくるため、いまいち恐ろしさがない。
- ghc********
5.0点
これでしょう!ていうか子供のときTVで観たきりだから、ほんとにこれかわかんないけど。 続編やらリメイクやら多すぎですが、たぶん最後がアレのこれです。 ほんと、ラストは幼心には衝撃的というか、親に隠れてこっそり観てたのに大爆笑してしまった記憶が。 異形ホラーの金字塔です。 原作者は天才だと思う。
- pdg********
3.0点
デビッド・クローネンバーグの「ザ・フライ」を観て、ドラマあり、愛あり、グロありのSFX満点のホラーだぁって楽しみまくってたんだけど、その後この映画をテレビで観て、・・愕然としちゃいました。 著名な科学者をその奥さんがプレス機で殺してしまうとこから物語ははじまり、奥さんへの警察の事情聴取をドキュメンタリータッチで追いながら、科学者の研究とは?、なぜ奥さんは愛する夫をプレス機で殺さなければならなかったのか、視聴者を目撃者にすえ、容赦ない結末にビックリ。 観るものの想像力は時に、今日の精巧な視覚効果をも相手にならないことを示した貴重なエンターテインメントです。
- tit********
3.0点
1日に蝿男3作レビュー・・・ 蝿、蝿、蝿と五月蝿い(ウルサイ)!!との声が聞こえて来そうですが 虫だけに無視させて頂きます。 レビュータイトルの親子で楽しむ蝿男ってどこの変な親子だ?と思うでしょうがこれは私と私の母の事です・・・(汗) 本作のリメイク作「ザ・フライ」のレビューの中で母親に劇場に連れて行って貰ったと書きましたが母親は子供の頃に本作を観た事があるらしく「ザ・フライ」を観に行く前に本作の思い出話をしてくれました。 人間の体に蝿の頭の蝿男が大変怖かった事、蝿男が誕生した理由の機械がとても科学的に思えた事、ラストシーンにビックリした事・・・ その話をしながら親子でリメイク版はどうなるのだろう?面白いといいね♪とワクワクしました・・・それなのにあまりの気持ち悪さに吐いちゃって映画どころの騒ぎじゃなくなくちゃった・・・ でもそれも大人になった今は母親と良い思い出話になっています^^。 私は自分がタイムリーで観た作品がリメイクされるのに嫌悪感を抱きますが最近この事を思い出して少し反省しております・・・ 親子で楽しめる位に間を置いたリメイクなら良いよね~♪と ただ映画関係者にお願い! 名作をリメイクするならチャンと作ってね!!お願い致します・・
- min********
4.0点
この作品を初めて観たのはかれこれ40年程前でしてこの電送装置が出来ればどこにでも簡単に行けるんだなと感心しまくったものであります。 本作は冒頭から不気味な感じを出してまして奥さんが主人が変な機械を作ってどうしたこうしたと語りだします。 本来なら頭だけ蝿になってるスーツ着た人(?)にビビるんでしょうけど、それよりとにかく近い将来この装置が出来ることを信じていた純粋なガキでありました。 しかし、ラストはビビります。 チープな特撮ですがビビります。 蜘蛛の巣には引っかかりたくないですよ。 純粋なガキは蜘蛛の巣を見ると暫くの間、確認することを続けました。 純粋なガキは次第に不純なガキに変貌しまして、電送装置、早よ作らんか!と吠えてます。
- mas********
4.0点
この映画は、私が生まれる前の作品です。初めて観たのは日曜の昼間、テレビのリバイバル上映でした。じっとりと汗をかき、食い入るように観たのを覚えています。そして、観終わった後に、恐怖と同時に悲しさの感情が残ったのも覚えています。 あれから何年おきにか、思い出したように観てしまうのですが、その度に同様の感情を抱いてしまいます。愛情と絶望の深さが今の映画よりもしっかりと自然に描き込まれていたからではないのでしょうか。 「ザ・フライ」というリメイク映画があります。この映画も恐いのですが、グロテスクな恐さが先に立ってしまって、せっかく上質な恐怖映画の造りになっているのに私の中の評価では☆2つくらいになってしまっています。 これから観る人のために内容に触れずにレビューを書くことを心がけていますが、とても難しい。才能の無さを痛感します。 最後にひとつ。ラストのラスト、本当にラストシーン。コミカルだけど、本当に恐いシーンですよ。夢に見るゾ。
- r8y********
5.0点
ネタバレ衝撃のラスト
このレビューにはネタバレが含まれています。 - chi********
3.0点
ネタバレ助けてくれ~夢に出てきそう
このレビューにはネタバレが含まれています。 - tee********
5.0点
ネタバレむやみに何も殺せません
このレビューにはネタバレが含まれています。 - kok********
5.0点
ネタバレ脳裏に焼きつく作品
このレビューにはネタバレが含まれています。 - ref********
3.0点
初めて見たのは子供の頃。 当時生家があった地域では、夏休みの深夜帯に期間限定でホラー作品を放送していくという特番が組まれており、私は指の間から画面を恐る恐る見ていました。 とはいえ、地方局の深夜帯に話題作が放送出来る筈も無く、B級映画と旬を過ぎた作品が専ら紹介されていたのですが、その画面の中のモンスター達にいつしか夢中になっていました。 そしてこの作品もそんな中の1作でした。 子供だった私にとって、この特番に求めていたものは派手な怪獣や鬼気迫るマッドサイエンティスト、メイクの浮いた悪魔に人間離れした殺人鬼達が画面に登場する事が全てであり、当時の私が物語をどこまで理解していたか我ながら疑問です。 そんな私にとって残酷な気配も無く進んで行くこの作品に少しがっかりしたのを覚えています。 しかし、一方で画面に流れる独特の雰囲気が私の心を捉えていました。 それは、いままで見たB級モンスターが持っていなかった哀しさであり、物語が進んでも晴れることのない袋小路のような終焉感でした。 そして時代を感じさせるクライマックスの後に訪れる、不意を付くラストシーンにぞっとした私は、それに懲りるどころかこのジャンルにますますのめり込む事になりました。 「名作で傑作で誰にも見て欲しい」とは口が裂けても言いません。 しかしこの作品を観た人は、何を人は怖いと思うのか?という事に気づく事が出来ると思います。 それは漠然とした答えかも知れませんが、見るに値する事ではないでしょうか。
- yrs********
4.0点
工場のおおきなプレス機で夫を圧死させた妻が警察に自首し、事件を回想するシーンから始まるこの映画。単なるショッカー的要素だけではなく、科学者夫婦を襲った悲劇として実感こめて描かれているので、ドラマが苦しいほどに胸に迫ってくる。 妻は夫を憎んで殺害したわけではなく、愛し合っていたからこそ出した結論だったのだ。 物質電送装置のアクシデントが発生してからは、エレファントマンのように頭全体に布を被せ、筆記で会話をする夫。 彼を元に戻す唯一の方法は、分身となった頭の白い蝿を捕まえること。必死で頭の白い蝿を捕まえようとする妻と子、そして女中の三人。あわや捕まえたかと思ったら・・。こんな蝿1匹のことで夫の運命が左右されるという不条理感、徒労感が押し寄せる。 一番最後にちょっと忘れがたいエンディングが待っている。 続編の「蝿男の逆襲」は、頭のでかい蝿男の白黒スチール写真がよく紹介されているが、この1作目の写真はあまり紹介されることがない。その分謎めいていて、最初に見るインパクトがあるかもしれない。2作目の造形より少しシンプルだという点は紹介しておいてもネタばれにはならないかな。
- jas********
3.0点
蠅男になった科学者の悲劇を描いた 「ザ・フライ」のオリジナル版。 リメイクの方は映像で見せてくれたが、 こちらはクラシックということで、 サスペンス・タッチで物語が進みます。 主人公の末路から奥さんの回想シーンへ、 謎解きのように事の真相が明らかになっていく展開は、 中々凝っていて面白かった。 さらに悲劇的なラスオチも用意されていて、 ホラーものとしては、 ストーリーも演出もかなり出来がいい作品だと思う。 白黒でなく、カラーというのも観やすくていい。
- bar********
4.0点
1958年製作の映画で、日本でテレビ放送されたのは1965~68年頃だったと記憶しております。 当時は、トランジスタ・カラー・テレビは発売されたばかりで殆ど普及しておらず、白黒の真空管式とブラウン管という電球や蛍光灯と同じく「ガラスを使って電気を利用する」機械で観たのでした。 この映画に登場する転送機もスタートレックに登場する事故は珍しいハイテク・マシーンとは全く違う単なる電機動力装置です。 今から49年前に物体の電機動力による機械的転送という発想を映像化し、装置の未完成度による悲劇の物語として完成させた勢いは、最近のSF(サイファイ)作品とは比較すべきでない程でしょう。 クローネンバァーグ監督のリメイク版は、ハイテク化されても転送の基本方式が58年版と同じなので融合欠陥が出てしまうという無理な設定だったと思うのです。 60年代後半にスタートレックで登場した転送装置の概念は、分解と再構成のプロセスが全く違います。 例えれば、本作の転送装置がオーブン・トースターで、スタートレックの転送装置は電子レンジです。 電子レンジ方式なら、内側から分解して外側から再構成するので外部の異物が混入しませんが、オーブン・トースター方式は外側から分解し内側から再構成するので分解する時点で異物が混入する危険性は消えません。 現実の技術が発達しているのと平行してサイファイ(映画)も進歩するかと思っていましたが・・・リメイク版の発想は、オリジナル版の単純な真似で終わっていました。 本作は、50年代末のローテク時代だからこそリアルなドラマ性が感じられるのです。
- tot********
4.0点
昔TVで観て強烈で忘れられず、DVD買って観ました。悲劇というイメージは更に強くなりました。ラストの衝撃もたいしたもんでした。怖いものを期待して観るとがっかりくるかもしれません。