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博士の異常な愛情 (1964)

DR. STRANGELOVE: OR HOW I LEARNED TO STOP WORRYING AND LOVE THE BOMB

監督
スタンリー・キューブリック
  • みたいムービー 359
  • みたログ 2,189

4.05 / 評価:638件

極限の状況下で発せられる、異常な思想…。

  • sou******** さん
  • 2021年7月31日 6時31分
  • 閲覧数 94
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

個人的な感覚だと思うけど、キューブリックの映画って、間とか仕草の時間的な経過が丹念な気がする。
思考に詰まって言葉が出てくる迄の時間や、一つ一つのスイッチを、パチ、パチ、パチ…と入れていく時間など。
そういう時間的感覚がよく現れている有名作品が「2001年宇宙の旅」じゃないかなぁ…なんて思うのだ。
この映画もそういった場面がちょこちょこ見かけられる。

この間が、僕にとって、疲れた時に観ると睡魔が割り込む入口になるのである。
疲れた時でも、思いっきりテンポが良い映画は一気に鑑賞を終わらせれるが、キューブリックの作品は面白いのに、日常の疲れを抱えた谷間で観るには結構キツい。

今回も、体力的にベストコンディションじゃなく、時折ポーズ、仮眠、再生、の繰り返し鑑賞。
一気に観た作品と、休み休み観た作品って、何処かしら感想にも影響するところもあって…。まぁ、それが良し悪しありまして…。
例えばこんな感じ…。
休み休みの鑑賞の場合、観てない時間に頭の整理が出来て、より深く内容を把握出来てる場合がある。ただ、一気に観てない事で、細やかな伏線を見落とす時もある。

さて、休み休みの鑑賞だが、アホな僕が1発でキューブリックを理解出来るのか?問題も横たわる。その上、見落としもあるかも…なのだ。
僕は、ちゃんと観れたのかね?
それでもユニークな演出だと思うのだけど…。

そもそも、タイトルも博士について触れているのだけど、博士の活躍はほぼ無い。クライマックス前に、ナチス式敬礼の仕草を必死で抑えながら、選民思想を爆発させるセリフがあるくらいだ。
博士は、最後に捲るように物語の表に立つのだが完璧に脇役。そして映画のタイトルに起用する大技。これには、ちょっとした感嘆がある。
尚且つ、博士はイカれてる。そしてタイトルは、コレを愛情と表現。…むむッ!この意図は考えさせられる。


東西冷戦の最中に、将軍が暴走してソ連攻撃を指示する。この手の題材は、緊張感を産むストーリーが期待出来るが、ディテールはコメディってのも流石だと思う。軍拡路線を皮肉っているのだろう。
そもそも、生物全てを絶滅させる兵器ってのがなぁ…。防衛システムじゃなく、破滅システムで戦争抑止をするかね?
ただ、コレって核開発競争を繰り返した時代は、防衛システムとして地球を破壊し尽くすくらいの核兵器が開発されたワケで、破壊システムに近しい話だと思うのね。
そういう矛盾した防衛システムを嘲笑うようなディテールなんだと感じた。

また、愛国心あふれる爆撃機の指揮官は、ヘルメットじゃなくカウボーイハット。どの様に受け止めたら良いのか分からないが、アメリカのハートを示唆する典型的なアイテムだと思うのだ。
そのカウボーイハットを被ったままに、爆弾と共に落下する姿よ…。

ただ、ただ、なんちゅう演出だ!と…。

そして、演出と言えばエンディング。BGMに似合わない終末世界の訪れ…。この表現はインパクト大。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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