大きな鳥と小さな鳥

UCCELLACCI E UCCELLINI/THE HAWKS AND THE SPARROWS

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大きな鳥と小さな鳥
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(3件)

知的25.0%不思議16.7%ファンタジー16.7%コミカル16.7%絶望的8.3%

  • 一人旅

    3.0

    カラスと親子、珍道中の結末は…

    ピエル・パオロ・パゾリーニ監督作。 とある親子と一羽のカラスの珍道中を描いたコメディ。 イタリアの鬼才:ピエル・パオロ・パゾリーニ監督による“寓話喜劇”で、元々は全3話からなるオムニバス映画として企画されたものを一本の長編映画にまとめた形になっています。主演はイタリアの喜劇王:トトと、パゾリーニ監督と公私に亘って付き合いのあったニネット・ダヴォリで、音楽は巨匠:エンニオ・モリコーネが手掛けています(オープニングクレジットを歌に乗せて読み上げた冒頭が既に異色)。 歩き旅をしているトトとニネットの親子。すると突然イタリア語を流暢に喋る一羽のカラスが親子の前に姿を現す。親子とカラスは旅の仲間となり、ただひたすらに道を歩いてゆくが…というシュール度万点の寓話的ロードムービーで、インテリ左翼丸出しの多弁なカラスとチャップリン風の風貌をした父と息子の異種珍道中が、途中、中世の修道士の信仰話を挿入しつつ自由に語られていきます。 親子に向かって上から目線でイデオロギーを教授しようと熱心なカラスに対して、当の親子はただ歩き続けるだけで全くもって聞く耳を持たない。カラスは所詮カラスだという具合に、カラスの偉そうな説教など親子にとってどうでもいい戯言なのであります。そしてカラスが辿る哀れな末路は、一丁前のイデオロギーも人間の根源的な欲望・欲求を前にしたら哀しいほどに無価値であることを突きつけています。人は思想に依らず、ただ生きてゆくのみ―パゾリーニの思う人間観が力強く描き出されているのが特徴です。 蛇足) 主演二人の息の合った親子演技が見物なのですが、それ以上にカラスの賢い名演に驚かされます。役者が紐で無理やり引っ張るのではなく、カラス自らぴょんぴょん飛んで親子の後を一所懸命ついていく姿には害鳥らしからぬ可愛げがあります。

  • big********

    4.0

    一撃くらわされた。

    パゾリーニは興味深い監督の一人だし、好きな監督なんですが、まだまだ彼の映画には戸惑う部分も多いのです。 結構、いろいろな映画を見てきたつもりですけど、自分の中でまだよく飲み込めてないものも多くて、今また見直そうって思ってるところ。 この映画の主人公を演じている役者、トトは私が住むイタリアではいわゆる「寅さん」みたいな存在(?と勝手に理解しております。)で、何本映画を撮ってるか知りませんが、「トトの・・・・」みたいなタイトルの映画が、それはそれはたくさんあって、国民的コメディアンですね。 今でもテレビでよく放送されてます。 で、そのトトとパゾリーニが組んだとあって、この映画すごく観たかったんです。 見終わって、「うわっ、つらいわ。これ」って、まず思いました。 何がつらいって、最後に漂う、この厭世感。 絶望感と言ってもいいくらいの諦観。 結局、宗教で「愛」を教えあったりして、何の役に立つんでしょうか?? お腹が空いてたら、それを満たしたいのは当然のことで、そこに宗教やイデオロギーなどなどが何の役に立つんでしょうか?? 宗教やイデオロギーって、人間の高尚な部分で、それ以前の人間の底の底にある本質や欲、そういうものを突き付けられた。 途中ユーモアのある描写もあるんだけど、その線に沿って映画観てると、最後に「ガーン」と頭殴られるような終わり方。 やっぱりパゾリーニの映画は一筋縄じゃいかないですね。

  • z27********

    3.0

    中途半端

    チャップリン風コメディを目指したようだか、あまり笑えずキツイ。モリコーネの音楽はいい。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
大きな鳥と小さな鳥

原題
UCCELLACCI E UCCELLINI/THE HAWKS AND THE SPARROWS

上映時間

製作国
イタリア

製作年度

公開日
-