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ハタリ!

ハタリ!

HATARI!

159

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5.0

仲間づくりとしての映画

1962年。ハワード・ホークス監督。アフリカで野生動物を捕獲しているチームは、結束の固い仲間として行動している。一人のけがと女性カメラマンの到来をきっかけに、彼らの関係が変わっていく、、、という話。長いがとてもよく練られたアクション・ラブ・コメディ。 冒頭、逃げるサイを追うチーム内で交わされる会話が「このメスはどちらに逃げるか迷っている」とあるように、動物をハントすることと女性をハントすることの明確なアナロジーの元、女性による男のハントやハントの過程の仲間づくりに焦点が当たる複雑な展開。ある時は女性=動物であり、ある時は男性=動物である。ゴダールが別の文脈で言っていた「ホークスは男と女の区別を知らない」というのはこういうことか。 注文を受けて、一頭一頭、身を挺して動物をハントするチームの姿には、どうしても「映画づくり」が重なってしまう。いちおうのリーダーには、周囲の暗黙の了解を強引に否定するほどの力はなく、周囲に押されて動くことで物事は決まって好転していく。映画における監督のように。映画づくりとは仲間づくりなのだ。

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