歳を重ねてこそ、たおやかでありたい。
- スーザン さん
- 2018年3月21日 15時13分
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年老いた姉妹の日常を描いただけの映画であるが、人生の終末の美しさをたっぷりと堪能させてくれる作品であった。
思い出が詰まった岬の別荘で二人暮らす姉妹をリリアン・ギッシュとベティ・デイヴィスが演じる様は圧巻。
目が不自由で皮肉屋の姉。
彼女の世話を焼きながらも、社交的で前向きな妹。
そんな二人と、訪ねてくる知人たちとの生活が普通に描かれているだけなのだが、胸の中にしみじみと何かが残るのは何故だろう。
お客を招いてのディナーや、亡くなった夫との結婚記念の日にはドレスアップしてワインをいただく。
毎朝の掃除、庭の手入れも欠かさない。
生きる事に前向きな妹は我々が年老いた時のお手本だ。
一方気難しい姉も、血の繋がった姉妹なのでケンカや気まずいことがあっても心は通じ合う。
キラキラ光る海と小さな家のロケーションは素晴らしく美しい。
そして老いという普遍的なテーマを持った作品自体も、色褪せない輝きを放つ逸品である。
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