3.0点
DVDで鑑賞していたら、思わず「警察に通報されるんちゃうか?」と、心配になるくらい悲鳴がスゴイのだ。 映画的な、演技的な悲鳴ではなく、ともかくリアルな大絶叫なのである。 焦るくらいに悲壮感がスゴイ。 1987年に製作されたカルト・ムービーの代表作。 片田舎の発情した野郎ども。 頭の中はイカれた下衆な妄想でいっぱい。 都会女はヤリたがる。 都会女は、男を誘う。 ニューヨークから湖畔の貸別荘を訪れた小説家ジェニファー。 都会の洗練された女は、田舎の自然の中の開放感を味わう。 野郎どもとひとりの女。 悪ふざけとは云い難い剥き出しの牙が、ジェニファーを襲う。 レイプされたジェニファー。 彼女が繰り広げる復讐劇。 「レイプ・リベンジ・ムービー」というジャンルが確立されたのはこの頃だろうか。 「鮮血の美学」(1972) 「ゼイ・コール・ハー・ワン・アイ」(1974) 「暴行列車」(1975) そして今回鑑賞した「発情アニマル」(1978)。 近年になり過去のカルト・ムービーがより過激にリメイクされている。 「ラスト・ハウス・オン・ザ・レフト」(2009) 「アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ」(2010) どれもこれも、 男の頭の中の下衆さ加減。 欲情を自制できない鬼畜さ。 復讐劇のえげつなさ。 そして、復讐を終えた後のむなしさが・・・ひどい。 「ちんぽ切断!ざまぁ~ミロ!スッキリしたぜ!」とは素直に云えない。 当初「サマータイム」という邦題で一般公開される予定だったらしい。 あぶねーよ・・・そんなマトモなタイトルぢゃ! 「発情アニマル」と邦題を決定して、ポルノ映画として公開。 なんとテレビ放映しちゃったらしい。 どこのテレビ局だよ! 放映の際のタイトルは「女の日」。 発売されたDVDとVHSは「悪魔のえじき」。 リバイバル上映は「発情アニマル アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ1978」 タイトルがいっぱい。 そして根強い一部のファン層。 TSUTAYA rental DVD