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バッド・テイスト

一人旅

4.0

ピーター・ジャクソンの原点

ピーター・ジャクソン監督作。 ニュージーランドの田舎町を舞台に、エイリアンの一群と宇宙防衛省から派遣された四人の男の死闘を描いたスプラッターコメディ。 ピーター・ジャクソンの最初期作品の一つで、『ブレインデッド』ほどのアクの強さはないものの、ジャクソンらしいグロテスク&ユーモア満点の描写に彩られている。 とにかく気持ち悪い映像のオンパレード。プリンを食べるようにデザート感覚で脳みそを美味しそうに喰らうエイリアン。エイリアンの一人が吐いた吐瀉物を“ほうら、お粥ができたよ~♡”って言ってエイリアンみんなでまさかの回し飲み。ドロドロした緑色の吐瀉物で顔面べっとりさせながら次々飲みまくるエイリアンたち。“お、塊が入ってた。ラッキー♡”なんて果肉入りジュースじゃないんだから・・・。食後は吐瀉物の持ち主に“君のは美味しかったよ♡”なんて気の利いたねぎらいのセリフまで吐く始末。他にも、エイリアンの頭がグッチャグチャに潰れたり真っ二つに裂かれたり、エイリアンのケツから人間の頭がヒョッコリこんにちはしたり、エイリアンの脳みそを自分の頭にぶち込んでエネルギー補給し出す男の狂気の行動が映し出されたりと、もはや何が起きているのかすら良く分からない状態が続く。 エイリアンのビジュアルも強烈で良く出来ている。人間の姿から突然体がボコボコ膨らんでいき、プレデター(?)みたいな醜悪な正体を露わにするのだ。猿みたいな独特の走り方も特徴だ。 今日のジャクソン監督に対するイメージからは想像できないほどぶっ飛んだカルト作品だが、ジャクソン監督の原点に当たる作品でもあるので一見の価値はある。やはり奇才が撮ったB級は面白いのだ。

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