ここから本文です

イグアナの夜 (1964)

THE NIGHT OF THE IGUANA

監督
ジョン・ヒューストン
  • みたいムービー 8
  • みたログ 18

4.50 / 評価:9件

いい味わい

  • omoidarou さん
  • 2012年7月25日 14時15分
  • 閲覧数 655
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

映画は子供向け、若者向けのエンターテイメント的な作り方さえしなければ、何ともいえない味わいが作品ごとに出てきてなかなかいいものです。
この作品もそんな一本でしょう。
悩ましいテーマと人生の暗い断面の描写が冴えるテネシー・ウィリアムズが若向けの作品など作るわけないから、安心して鑑賞できますね。

女性への醜聞から落ちぶれて、メキシコの観光地で転々とガイドをしながら生きながらえている元牧師と、彼を巡る二人の女性というか、挑発的な18歳の女の子も入れれば3人の女性に愛されるダメ牧師とは、何とも面白そうな設定です。

監督が「アフリカの女王」など挙げたらきりがないほど面白い作品を作りつづけたあのジョン・ヒューストン、牧師をアル中のシェイクスピア俳優リチャード・バートン、愛すべき女性をデボラ・カー、エヴァ・ガードナーの当時の二大女優、挑発する女の子を「ロリータ」の新人スー・リオンが演じるといういう申し分ない配役。

色鮮やかな熱帯地方の美しい海岸で、何故に白黒映画?との気持ちもあるものの、きっとこだわりがあったのでしょう。
夜の浜辺で使用人の二人のメキシコ人と戯れるエヴァ・ガードナーのシーン、月の光、打ち寄せる波、跳ね上がる波しぶき…などの美しいの何の。ジョン・ヒューストン監督の詩的絵心なのでしょうねえ…。

チェロキー族の血が入っているというエヴァ・ガードナーはメキシコ海岸の丘の上のさびれた旅館経営者というのが見事にはまり役。気品あふれる美女デボラ・カーも、90過ぎの吟遊詩人の父を連れ歩く自称画家というのも、どこかいってしまっていて浮世離れした感じがあるのもとてもいい感じです。

リチャード・バートンの演技が秀逸、気高く崇高な人生哲学を持ちながら、現実の人生は酒と醜聞で失業の淵をさまようダメダメのボロボロの男、見事演じているというか地でやっているような感じ。
前年「クレオパトラ」で互いに妻子持ちながら恋に落ちてしまったというバートンとテイラー、撮影中ず~~と、これも大女優エリザベス・テイラーが最愛のバートンに寄り添って現場にいたためマスコミも大挙押しかけ、撮影現場は大迷惑だったという。この映画公開の年にアツアツのまま結婚したというから、まことに情熱的な二人でした。

アメリカのミッション・カレッジの女教師たちを乗せた観光バス、欲求不満でヒステリックな監視役の女史、怖いもの知らずで若さ爆発の挑発女性など、ドラマの背景となる人間関係の舞台の設定もさすがでした。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 笑える
  • 楽しい
  • 不気味
  • 知的
  • セクシー
  • かわいい
  • コミカル
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ