流されゆくオフィーリア
- elsie_frances1997 さん
- 2015年10月30日 10時34分
- 閲覧数 1579
- 役立ち度 8
- 総合評価
今まで舞台を含め、何本かのハムレット作品を観て来ました。
その中でこの作品は、非常にノーブルであり原作にも忠実で好感が持て
ました。
本作で一番印象に残ったのがジーン・シモンズ演じるオフィーリアです。
とても気品があり清らかな印象なのですが、小川での最期のシーンには
息を吞みました。
まるでミレイの絵画そのもののように小川を流れてゆくのですが、ほとんど
生きているようには見えないミレイの絵に対して、ジーン・シモンズの
オフィーリアは、顔に幸せそうな笑みさえたたえて歌いながら流されてゆく
のです。
このシーンを観た時、大袈裟ではなく鳥肌が立ちました。
そして、これはもしかしたら映画史上にも残る名場面なのではないかと・・・
今までかなりの本数の映画を観て来ましたが、正直鳥肌が立ったのは初めての
経験でした。
作品そのものはよく纏まっており星4つという感じですが、この素晴らしい
シーンを観られたことで星5つを付けさせて頂きました☆
(2017年9月23日にレビューを記載しました)
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