深刻味の薄い大味な老人&猫ライトエレジー
- sol***** さん
- 2021年1月6日 10時14分
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ニューヨークアパートを追い出された老人と老猫が息子夫婦の元に一旦は身を落ち着けるも、折り合いが悪くなり西へ西へと方々の子供たちを訪ね歩くロードムービー。
45年前の映画ということで画面のきめも粗ければ演出もかなりラフ。
老人も我の強い意固地タイプで、息子の妻と折り合いが悪くなったのも老人のせいと言っていいので同情の余地なし。
次なる娘の住まうシカゴ行きも航空機手荷物の件や猫小便バス停車の件など無理強いにはこちらがイラついてくる。
しかし、格安の中古車を買って自らドライブするあたりからちょっと面白くなる。
ヒッチハイクで拾った家出娘などエピソードも広がり、西へ向かう程景観的にも解放感が醸し出される。
老猫との悲しい別れ(という雰囲気でもなかったが)を挟み、西海岸のどこかに到着したところでエンド。
すぐ老女の友達と「新しいトント」のような野良猫とも出会え、そこで余生を静かに暮らせそうな余韻を残しつつ幕は閉じられる。
現代の視点で眺めれば深刻味やリアル感は弱く、ファンタじいー的要素が盛り込まれている印象となるが、その分気楽に見流せる内容とも言える。
猫にとっては迷惑で過酷なロケだったかもしれないね。笑
2.5の二つ星
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