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ハリウッド玉手箱 (1944)

HOLLYWOOD CANTEEN

監督
デルマー・デイヴィス
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4.00 / 評価:3件

ジョーン・レスリーと夢のひとときを

  • rup***** さん
  • 2018年10月28日 23時17分
  • 閲覧数 192
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

ワーナー・ブラザースが製作した第二次大戦中の慰問映画。

当時、他社でも「Star Spangled Rhythm」(パラマウント)「Thousands Cheer」「姉妹と水兵」(MGM)「Follow the Boys」(ユニヴァーサル)「ステージドア・キャンティーン」(ユナイト)といったスターが多数出演する慰問映画がつくられていて、ワーナーにも本作の前年に「Thank Your Lucky Stars」があります。

『ハリウッド・キャンティーン』は、ベティ・デイヴィスとジョン・ガーフィールドの働きかけで実際につくられたものだそうで、劇中にベティ・デイヴィスが設立の功労者として称えられる場面があり、ガーフィールドも面倒見の良い兄貴ぶりを見せています。

そして、本作で特にフィーチャーされているのが当時ワーナーの若手女優のなかではピカイチと言ってもいいくらい華がある存在だったジョーン・レスリーです。ジョーンは、「Thank Your Lucky Stars」でも、エディ・カンター、デニス・モーガンとともに演目の繋ぎとなるドラマ部分のメインキャストの1人として活躍していました。

本作のジョーンは本人役で出演していて、彼女の熱烈なファンであるロバート・ハットンが演じるスリム伍長が傷痍軍人休暇でキャンティーンを訪れると、スターたちが気を利かせてジョーンを呼び出し、彼女からキスのプレゼントを受けられるようセッティングしてくれるという、観ているこちらが照れてしまうようなファン心理をくすぐる場面が用意されています。

さらに、スリム伍長は、来場100万人目の客として憧れのスターとの週末デートの権利をゲットし、再びジョーン・レスリーとの2人の時を過ごすことができるという豪華さです。
自宅にまでご招待というスペシャルすぎるおもてなし。そこで、ジョーンの家族ともご対面となります。
これは物語上のフィクションで、ジョーンの両親は俳優が演じているのですが、お姉さんはジョーンの実姉ベティ・ブロデル(ジョーンもデビュー当初は、ジョーン・ブロデル名義で出演)が演じているので、リアルな家庭の雰囲気を味わえる楽しさもあります。

当時、既に「ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール」(日本だとTVドラマの「ママはアイドル!」や「パパドル!」)のような実在のスターの擬似プライベートをみせるというシチュエーションを作り出しているのが新鮮な印象。
オリジナル脚本及び監督を担当したのは、50年代に西部劇の秀作を連発する才人デルマー・デイヴス。
兵士と実在の女優との恋は、デイヴスが脚本を書いた「ステージドア・キャンティーン」での兵士とキャンティーンで働く女性とのロマンスの発展形とみてもいいかもしれません。

また、スリムの相棒ノーラン軍曹役のデイン・クラークがコメディリリーフ担当で、彼と親しくなるスタジオ案内係が当時新人のジャニス・ペイジ。

他のスター登場シーンで印象に残るのは・・・、

・ジャック・カースンとジェーン・ワイマンのデュエット(ワイマンは、シリアスな作品より「夜も昼も」や本作のようなエンターテイナーとして明るくパフォーマンスしてくれるほうが個人的には好み。当時の夫レーガン大好き発言もあります)。

・『Don’t Fence Me In』をロイ・ロジャースとアンドリュース・シスターズが各々別バージョンで歌ってくれるのが嬉しい。ロイの愛馬トリッガーは曲に合わせて見事にステップを踏みます。

・シドニー・グリーンストリートとピーター・ローレの凸凹コンビは、悪役スターの不気味な雰囲気を漂わせて登場。

・非情なナチス軍人役のイメージが強いヘルムート・ダンティンと連れ立って登場する若きエリノア・パーカーは流石の美しさ。

・カートゥーンから飛び出してきたような独特なキャラでクセの強いダンスを踊るジョーン・マクラッケン(MGM作品「Good News」でもパワフルなダンスを披露していました)。

・頬に手を当ててシューシュー言うのが定番のS・Z・サコールは、チャームポイントである頬っぺたのお肉を兵士たちにつままれます。

・ドーナツをわざと小口で食べる大口のジョー・E・ブラウン。デニス・モーガンと共に米兵を讃える戦意高揚歌も披露。

・付け焼刃のフランス語を喋るノーラン軍曹と、才女のイメージで登場のアイダ・ルピノの会話&フランスの名優ヴィクトール・フランサンとのやり取りが面白い。

・ジャック・ベニーは、ヨーゼフ・シゲティとバイオリンでの珍共演。

そのほかにも、バーバラ・スタンウィック、ジョーン・クロフォード、アレクシス・スミス、エディ・カンター、ポール・ヘンリード、アラン・ヘイル、ザカリー・スコットなどが多数登場します。


ちなみに、冒頭の戦地での映画鑑賞会で上映されて、ジョーン・レスリーのレビューシーンでトラブルが発生し、音が出なくなってしまう作品は、ジョーンがアイダ・ルピノと姉妹役で共演した「虚栄の花」です。

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