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パリ警視J

パリ警視J

LE MARGINAL/THE OUTSIDER

102

ser********

3.0

何様?オレ様だよ!映画ってのも悪くない

沢尻エリカが復活したそうな。 正直関心ある?と聞かれても、 「別に」 ってオチで終わってしまう話なのだが(爆)、だからといってこーいう女王様キャラが決して嫌いだっていうわけではない。別に自己主張しなくても、その存在がキラキラ、と他を圧倒してしまうぐらいのオーラを発揮してこそ《スター》だし、主役として輝くのであって、一々つまらん話題で女王様きどりを演出する周りにこそ問題があるのは明らか。彼女の場合は、まあ、確実に勘違い、なのだが(笑)。周りがチヤホヤしすぎると人間てのは確実に自分を大物だ、スターだと勘違いするのが世の常、というもの。 対して、自分の立ち位置をちゃんと理解しつつ、本当はやりたくないのにな、と思いつつも一応、女王様や王様ヅラしなくちゃならないのもスター、という立場のつらさ。私の師匠は三船敏郎にそーとー可愛がられた人なのだが、三船氏は映画ではものすごく《オレ様》的オーラを発揮していたのに、撮影裏では実に気さくにスタッフより先に現場に入り、掃除なんかしていたそうな。でもいざスクリーンに映ると、 「う~ん、寝てみたい」 と豪快な一発をかます存在になるのだから、人間てのは分からんもんです(って、このセリフ、映画じゃないっての 笑)。まさに大衆映画とはスターがいてナンボ、オレ様ヅラで存在してくれないと魅力もなにもあったもんじゃない、という事か。 で、この映画「パリ警視J」。 とにかくジャン・ポール・ベルモンド御大の《オレ様度》だけで作られた様な映画(笑)、まさにファンのためのサービス満点映画でしかないところが逆に面白い。逆にベルモンドって誰、みたいな最近の若い映画ファンにとっては猿みたいな顔したオッサンが飛び跳ねる珍妙奇天烈な映画としか思わないだろうなあ、と深夜、放映された本作を見ながら思った次第(爆)。なにしろご都合主義、さらにはまるでハリウッド映画の様な展開がどうにもピン、とこないフランス製アクション映画なのだから、B級らしいカーチェイス、ガンアクション、お姉ちゃんとのウハウハまで入りながら、全体的には小粒、ってなんかねえ(笑)。 でもいーのである。オレ様映画、なんだから(笑) 全世界の映画ファン全てに向けて送る、なんて大風呂敷広げたような映画じゃない、まさにオレ様のファンのための映画だ、文句あるか、って顔をしてベルモンドが飛び跳ねる姿を見て、ファンだけが楽しむ映画。こんな事が出来るのはまさに本物の《スター》だからいーのである、批評家がどー言おうが、知らないファンがどー言おうが。 まさにベルモンド様、の映画。 だから敵側がどんなにチャラくてもいいのだ。オレ様が目立てば(笑) だから冒頭の衣装がマックィーンの「ハンター」に似ていてもいいのだ。オレ様が好きなんだから(爆)。二人とも猿顔なんだし、文句ねーだろマックィーンって感じ(超爆) ま、はみ出し刑事が麻薬組織をたった一人で壊滅に導こう、なんて話はシュワちゃんがやって成り立つ話、それでもまさに勝手にしやがれ、の如くどこかニヤけた顔の不敵なベルモンドがやってしまうのだから、それだけフランスの国民的スターだった彼のスター度が分かるのだけど。アラン・ドロンならこうはいかなかっただろうな、意外にフランスでは人気ないし(笑)。 とにかくワンマンショー、な映画だけあってファン以外の人にはついていけない事必至。 でもいーのである、これはあくまでもオレ様映画なのだから。 でもオレ様映画、には条件がある。 あくまでもスタッフに愛されてナンボ、の世界。ファンに愛されてナンボの世界。 舞台裏では、コーマンさのない人間味あふれる事がちゃんと《見えない》と、実はオレ様映画にはならないのだ(ってあくまでもコレ、オレ様、の定義なのだけど 笑)。 ファンが見たいんだよなあ、という世界を作り上げ、つまらん冒険しないまさに王道なスタイルがあってこそ成り立つ世界。 最近はこーいう映画、実は限りなく少ないんだよなあ。似て非なるものはいっぱいあるけど。 てなわけでこの映画はまさにジャン・ポール・ベルモンドが《オレ様という主役》をやる映画なので、くれぐれもファン以外は半信半疑で見るよーに(爆)。でないと、後で後悔先に立たず、って事になりますので。

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