ここから本文です
【お知らせ】映画館の上映スケジュールについて、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響により、実際の上映時間と異なる可能性があります。ご不明な場合は、各劇場にお問い合わせくださいませ。

巴里の気まぐれ娘 (1953)

JULIETTA

監督
マルク・アレグレ
  • みたいムービー 0
  • みたログ 3

4.00 / 評価:2件

2人の女性に振り回されるジャン・マレー

  • rup***** さん
  • 2019年9月8日 23時15分
  • 閲覧数 59
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

劇中のシチュエーションを呑気に観ていればいい他愛のない軽いタッチのフレンチコメディ。

ダニー・ロバンが演じるジュリエッタという18才の娘が、母親と妹(「青い麦」のニコール・ベルジェ!)と3人で、列車でパリへ向かう途中、同じ客室にいたアンドレという弁護士の男性(ジャン・マレー)が置き忘れたシガレット・ケースを見つけ、下車したアンドレを追いかけて何とか手渡したものの、列車が発車してしまい、乗り遅れてしまう。
ホテルはどこも満室なので、アンドレは自分の屋敷にジュリエッタを連れて行き、一晩泊めてあげるのですが、父親ほども歳の離れた婚約者との何のときめきもない結婚に嫌気がさしていたジュリエッタは、翌日になってもアンドレの屋敷から出て行こうとせず、勝手に居候を決め込んでしまいます。
そうとは知らないアンドレは、恋人ロジーを屋敷へ誘って2人で帰ってきて、ジュリエッタがまだ屋敷の中にいることが分かると、ロジーにジュリエッタの存在を知られまいとして、懸命に誤魔化そうと悪戦苦闘することになり・・・。

今ではかなり古典的なシチュエーションのコメディと言えるものですが、空想好きで王子様を待ち焦がれるような乙女脳のジュリエッタの行動がスクリューボール・コメディ全盛時代の頭のネジが一本外れてしまったようなヒロイン(「赤ちゃん教育」のキャサリン・ヘプバーンとか「奥様は魔女」のヴェロニカ・レイク等々)みたいで、アンドレに水を持ってきてとか、ロウソクが欲しいとか、指図し放題のうえ、彼の留守中に、自分のいる部屋を勝手に模様替えして飾り立ててしまうという傍若無人ぶり!

アンドレの屋敷の庭師のおじさんに「アンドレに長い間監禁されていたの」なんて平気で嘘をついて、味方につけてしまうのもちょっとこわい(笑)。

このかなりはた迷惑なジュリエッタの振る舞いを純粋に面白がれるかという問題はあるのですが、ダニー・ロバンは、当時は女優というよりも可愛い青春アイドル的な存在だったので、彼女のキャラクターとして許されていた部分もあったのではないでしょうか。

私は、むしろアンドレの恋人ロジー役のジャンヌ・モローのほうに興味津々。
ジュリエッタのライバル的な役回りで、彼女も、アンドレの屋敷にやってくると、何かにつけて我が儘に振る舞う一方、ちょっとしたことで怖がったり、ヒステリックに騒ぎ立てたりします。
屋根裏部屋でジュリエッタが大声を出したり、物を落としたりするので、絶対上に誰かいるでしょということになるはずなのに、アンドレがあれは風のせいだよとか、雷の音さなんていう言い訳にすぐ納得してしまうなんていうのは、随分無理がある感じはするのですが・・・。

役柄的には、ロバンよりも魅力のない女性でなければならないにもかかわらず、まだ女優としてのキャリアが浅い頃の作品のせいか、モローのリアクションが新鮮に見えてしまって、後年の作品での悪女を演じているときのイメージとは程遠い小悪魔的な可愛さが出ているのがすごく良いんですよ。
しゃっくりが出てとまらないシーンなんか、とってもキュート。
ロバンのようなメルヘン思考の塊みたいなお嬢さんよりも、現実的なモロー姐さんの尻に敷かれていた方がいいんじゃないかなんて考え出すと作品の趣旨からはブレてしまうのですが、そういう違った意味での面白さも感じた作品でした。

2人の女性に悩まされて右往左往するというケイリー・グラントなんかがやるとピッタリな役を、ギリシャ彫刻のような端正な顔立ちのジャン・マレーがやっているのも珍しいので、結構楽しく観ることができます。

監督は、「乙女の湖」のマルク・アレグレで、冒頭の波打ち際のシーンなど瑞々しい感覚で撮られた場面も印象に残りました。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 笑える
  • 楽しい
  • ロマンチック
  • セクシー
  • かわいい
  • コミカル
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ