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巴里の女性

巴里の女性

A WOMAN OF PARIS

81

kak********

4.0

悲恋の先にある究極の幸せを描く人間ドラマ

「街の灯」や「モダン・タイムス」で知られる チャールズ・チャップリン監督の、コメディ でない唯一の作品。 無声映画でモノクロでありながら、人生の 悲喜交々が凝縮されていて、今尚輝く傑作である。 物語は、一人の女性の生き様を通して、人間関係が それぞれの人生に少なからず影響を受ける様子 が描かれて行く。 幸せを追求する過程で多くの人間は過ちも犯す。 ほんの些細な事から、人生が翻弄されて行く様を 観ていると、他人事とは思えない。 良くある”悲恋物語”で終わらず、”幸福の秘訣”が 明示されているのだが、現代でも通用する気がする。 主役は、チャップリン映画に欠かせないエドナ・ バーヴィアンスだが、パトロン役のアドルフ・ マンジューが、喜劇に紙一重の絶妙な演技で、 ”悲劇”を楽しむ事が出来る。 コメディで実力を発揮したチャップリンだが、 その根底にある人間ドラマを知り尽くしていたから こその偉業である事が、本作品を観れば良く分かる。

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