巴里の空の下セーヌは流れる

SOUS LE CIEL DE PARIS COULE LA SEINE

120
巴里の空の下セーヌは流れる
3.7

/ 10

10%
70%
10%
0%
10%
作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(3件)

楽しい25.0%切ない25.0%悲しい12.5%恐怖12.5%かわいい12.5%

  • 一人旅

    4.0

    パリの鼓動は止まない

    ジュリアン・デュヴィヴィエ監督作。 パリを舞台に、様々な事情を抱えた人々が送るそれぞれの一日を描いたドラマ。 ジュリアン・デュヴィヴィエ監督による群像劇仕立てのドラマで、ルネ・クレールが撮るようなパリの下町を舞台にした人情物とは明らかに作風が異なる。そこはデュヴィヴィエらしく幾分悲観的で、避けられない運命に巻き込まれていく人々の姿をドラマチックに描き出す。 群像劇のスタイルを採用しているので、登場人物は多数。一応の主人公は、パリに憧れて田舎から出てきた純心な娘・ドゥニーズ。仕事よりも何よりも恋をしたい今どきの娘で、運命の人に出会える日を心待ちにしている。医学生のジョルジュは極度のあがり症で、キャリアアップのための試験になかなか合格できずに苦しむ。芸術家・マチアスは大都会パリの片隅で孤独に生きる男。好きになった女に冷たい対応をされたりする中、この世に対する並々ならぬ怒りと憎しみに次第に心を支配されていく。他にも、飼い猫に餌を与えるために物乞いをしながら街中をさまよう心優しき老婆や、学校の成績が悪かったため家に帰りたくない八百屋の少女、ストに巻き込まれ家族を養うことに苦心する工員のエピソードなど、パリに暮らすという共通点を除いて、年齢も性別も社会的立場もまるで異なる人々の一日が交互に描かれていく。 相互に繋がりのない(断片的なシーンの連続)人々の人生が一気に交錯していくクライマックスは圧巻。一生無関係であるはずだった他人同士の人生が運命的に結びついていく。悲観的ではあるが、虚飾性を排した等身大のパリを描きたいという気概がとても伝わってくる。本作に登場する人々は、良い面も悪い面も含めてパリの現実そのものを象徴する存在だ。恋、孤独、犯罪、家族、人情...。どれか一つ欠けてもパリではなくなる。たとえ実感はなくとも、そうした種々の要素が複雑に絡み合うことで大都会パリは構成される...それがデュヴィヴィエのパリ観なのかもしれない。 そして、終盤の心臓外科手術のシーンのリアリティに驚かされる。開腹され剥き出しになった心臓がぴくぴく細動する様子にゾッとする。「心臓マッサージをしよう」の合図で、心臓を手で直接鷲づかみにするシーンにさらに衝撃が走る。 心臓はパリの鼓動。セーヌは血管。そこに生きる人々はひとりひとりがパリを構成する小さな細胞のようなものであり、切っても切り離せない運命共同体。人々の運命が交錯する圧巻の結末にそれが示されている。

  • cho********

    4.0

    パズルのような

    文通相手に会うためにパリにやってきたドニーズを軸に様々な人々や出来事をオムニバスではないけれど、描いた作品です。パリという一つの場所にも希望や絶望が同時に見え隠れする。けれど、パリは今日もある。よく出来た映画です。

  • tot********

    3.0

    音楽と雰囲気はいい・・・

    クレールの「巴里の屋根の下」と間違えそうな題名です。巴里の人々の一日を、いろんなエピソードを交えてみせてくれます。お話としては特に印象に残っていない、というところが正直な感想ですが、巴里の街の雰囲気とあのシャンソン音楽は素敵でした。昔はまあまあよかったと思ったけれどクレール作品を観てしまうと、これはちょっと色褪せるかな・・・。

スタッフ・キャスト

人名を選択するとYahoo!検索に移動します。


基本情報


タイトル
巴里の空の下セーヌは流れる

原題
SOUS LE CIEL DE PARIS COULE LA SEINE

上映時間

製作国
フランス

製作年度

公開日
-

ジャンル