巴里の屋根の下

SOUS LES TOITS DE PARIS

75
巴里の屋根の下
3.2

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4%
作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(18件)


  • pin********

    5.0

    名匠の巧緻な作品。

    下町の楽譜売りの青年、とルーマニアから来た少女の恋物語。 ゴロツキやスリなど町の下層階級の者たちが絡んで描かれます。 楽譜売りの青年は少女をゴロツキから奪おうとするのですが、知り合いの預けていった荷物からスリと間違われて刑務所に入れられてしまいます。 誤解が解け、ゴロツキたちから少女を連れもどすのですが、少女はいつの間にか青年の友人と恋仲に。 楽譜売りの青年は友人に少女を譲って、また、いつもの明るい楽譜売りに戻ります。 なんともたわいもない、一幕のファースとでもいうべき映画です。 なんだか、展開は歌舞伎のストーリーのようでもあります。 現代の感覚からしたら、この少女の行為や立場は理解しがたいものかもしれません。 ゴロツキと関係しているかと思うと、楽譜売りの青年に心惹かれ、でも結局その青年の友人に身を寄せる。 なんとも節操のない女のようにも見えなくもありません。 そのあたりも、歌舞伎の登場人物のよう。 大切なのは少女や運命に翻弄されながらも、明るく歌う青年の姿。 男と女の純愛というよりも、こっけいな人間の姿、もしくは運命そのものを描いているように思えます。 全体のストーリーよりも、美しい映像、場面ごとの細かな描写、小さなシークエンスの積み重ねを楽しむものだと考えたほうがいいでしょう。 昨今のハリウッド映画を見るときとは、スイッチを切り替えてみることができないとだめかもしれませんね。 ルネ・クレール最初のトーキーということで、セリフのタイミングは字幕を読んでいるようで、若干の違和感はありますが、「絵で見せる」という映画の原点を感じることができます。 ルネ・クレール:レトロスペクティブで見ましたが、4Kの修復された画面はとてもきれいです。 こういう作品が、劇場の大画面で見られることは至福であります。

  • エル・オレンス

    5.0

    ネタバレ1世紀近く前にこのクオリティの高さは凄い

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • ymm********

    2.0

    キュートな帽子や髪型が時代を物語る

    1930年、当時の作品としては評価はされたのだろうが、今となっては昔のパリの雰囲気などが見れてよかったくらいの稚拙な内容。 スリが横行してても見て見ぬふり、女の取り合いをし、喧嘩にはカバンからすぐにナイフが出るなど稚拙で幼稚で物騒な時代背景。 大した内容もない映画だが、女性のキュートな髪型や帽子 ドレスなど時代を物語っていて、当時の文化が垣間見れた。 場面展開も遅くて1.5倍速で見てちょうどいい映画でした。

  • sou********

    2.0

    深みの無い高音がうるさくて…

    映画の内容以前に、録音技術の問題だろうが、キンキンした高音がうるさくて仕方がない。奥行きとか深みの無い高音で、音楽が頻繁に流れるのが耳に辛い。 何ってこの映画、音楽が無いと話にならない設定。必然、音楽が聴けたものではない状態の録音では地獄である。耳障りのヒットパレードw ストーリーも大筋は理解出来るが、コメディなのだろうか?マジメにロマンスを描いたのだろうか?演出的に、どう感じとるものか…チョイ謎な気分。 アレでしょうね、結婚したい!って感情までの衝動が早すぎるのだろう。部屋に連れ込んだイコール結婚の感覚が、時代と文化の違いでしょう。当時がそうならば、ねw

  • tos********

    3.0

    無声とトーキー

    路上で歌いながら楽譜を売るアルベール。知り合ったポーラにひかれるが、彼女はゴロツキのフレドに口説かれていた。しかし、後にポーラとアルベールは急接近し、結婚を約束する。そんな時にアルベールは、無実の罪で逮捕される。  無声からトーキーへ。そんな時代に制作された作品。セリフが無くても観客に理解させる無声の部分と、声が入ってる部分が混在しています。新しい技術を試すかのような演出が興味深いです。  路上でみんなで歌って楽譜を売る商売があったとは、良い時代でした。結局、ポーラには誰も共感できないんじゃないのか。

  • kus********

    3.0

    何じゃこの女!

    見終わった時の感想はこれに尽きます。現実にはこんな最低の女ってよくいる(笑)と思うけど映画でこんなストーリーを観て楽しいかあ? サイレントとトーキーを混ぜた時代の作品。バリが舞台の恋愛ドラマですね。

  • ame********

    1.0

    トーキーなのか無声映画なのか

    ハッキリしてくれ それにしてもポーラの尻軽ったらないね アルベールもえらい迷惑だったな テーマ曲これ知ってるけどしつこすぎな感も 1.5倍速で再生したらいつも見てる無声映画の動きみたいになった 無声映画っていつも動きがチャカチャカしてるなって思ってたけど デジタルリマスターしたら実は元は普通の動きなんだろうな

  • bmw********

    2.0

    評価のしようがない作品

    戦前のパリの庶民の生きざまを綴った映画だが、半分は無声映画で、音楽も聞きづらく映像は全くひどいもんだ。 ストーリーそのものがつまらないといっても過言ではない。

  • 一人旅

    3.0

    ルネ・クレールの代表作のひとつ

    ルネ・クレール監督作。 パリの下町を舞台に、ルーマニア人の娘・ポーラを巡る男たちの恋模様を描いたドラマ。 ルネ・クレール監督による初めてのトーキー作品。サイレントとトーキーが入り混じったような演出が印象的で、男と女の会話が聞こえてきたり聞こえなかったりする。これが予算の都合でそうなったのか、それともクレール自身が意図的にトーキーとサイレントを同居させたのかは分からないが、結果的に印象深い演出だった。 物語はポーラを好きになった三人の男があの手この手で彼女をモノにしようと奮闘する様子がコミカルに描かれる。ポーラというのがまた優柔不断な女で、男心を上手い具合に翻弄しまくる。一人の男に好意を寄せているような態度を取っていながら、状況が変わるとポーラの好意の対象も変わる。それまで好きだったはずの男をあっさり裏切り、別の男へさっさと乗り換えてしまうのだ。それも罪悪感なんて微塵もなくて、ポーラを好きになった男が一方的に恋の犠牲者になってしまう。悪女とまではいかないが、小悪魔的なポーラに魅せられた男たちの悲喜こもごもの恋模様が映し出される。 可愛らしく舌を出したポーラの姿が、やがて伏線になった終盤の演出が素晴らしい。また、屋根に始まり屋根に終わるという演出も、屋根の下でのささやかな庶民の恋物語を描いた本作のタイトルを象徴している。 そして、パリの下町風情も印象的。狭い路地に集まった人々が一斉に歌うシーンは生き生きとした庶民のエネルギーが充満している。

  • e_s********

    4.0

    馬鹿女に振り回される男たち

    1930年制作なので仕方ないのだが、女性(ヒロイン)の描き方に腹が立つ! 男は、美女に弱く、美女はオツムが弱い 顔だけ女に、何故あそこまで執着するのか、理解に苦しむ(^_^; ずーっと、ずーっと、女の取り合いやっていて、女も、あっちフラフラ、こっちフラフラ~ パリの下町風景、音楽が良かった! 本作DVDに、同時収録されていた1923年サイレント『眠るパリ』の方が面白かった! エッフェル塔の宿直室の男、朝起きてみると、街が止まっている! 驚いて街中を歩き回る 人々は固まっていて動かない! 直に、飛行機から降りてきた人々は動くとわかる どうやら、高い所にいた人々だけが大丈夫らしい… 男、5人、女、1人 悪巧み始めるも、直に虚しくなる エッフェル塔の上で、大喧嘩 人々を眠りに落とす光線(アニメーション) x博士の仕業… さて、パリ市民の運命は、いかに!? 面白かったなぁ~(^^*)

  • gan********

    2.0

    退屈なストーリー

    女の取り合いするだけ

  • mor********

    5.0

    トーキー

    アルベール・プレジャンがいいです。 この作品も前知識なしに鑑賞することを お薦めします。

  • tot********

    4.0

    巴里の下町の憎めない人たち・・・

    クレール監督の描く巴里の下町の庶民はみんな憎めなくて好きです。この映画も女性一人をめぐる男二人のおはなしですが、何と言えばいいのか、とにかくじんわり感動できます。テーマ曲もいいです。

  • ms1********

    3.0

    ネタバレシャボン玉のようなロマンス

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • gar********

    4.0

    歌は流れて…

    パリの下町に住む人々の日常の一コマを描いた作品。 決して大事件が起きるわけではない、強烈に印象に残る人物が登場するわけでのない、どちらかと言えば小品といってよいストーリーではありますが、何とも心温まる味わい深い作品です。 そしてこの作品の素晴らしい所は、なんといっても音の使い方。ちょうどサイレントからトーキーへの過渡期に作られた作品ということもあって、音へのこだわりがすごいです。冒頭からまるで風のように流れる『巴里の屋根の下』の優しい歌声に、男たちの喧嘩を音楽を使ってその激しさを表現するというように、観る者の意表を突く工夫に満ちています。たかが音とあなどれない多彩な表現方法は、同時期のハリウッド映画やドイツ映画にはない独特な魅力があります。

  • ********

    5.0

    暗闇の音

    1930年。ルネ・クレール監督。路上で歌をうたっている男が客の女性に一目ぼれ。しかし女性には彼氏がいて、なんとか仲良くなろうとするが、、、という話。すばらしい。クレール監督のトーキー第一作ということですが、セリフを押さえてカットで見せる正統的な映画です。むりやり音を載せるのではなく、ここぞという場面で使う憎らしい演出。例えば、暗闇での男女のベッドの奪い合いや男たちの乱闘は音でしか表現できない。そして常に歌を歌っているパリの人々。 どこに本心があるのかわからない女性の描き方といい、とはいえ最終的に親友が好きらしいと斟酌して譲る結末といい、犯罪の絡み方といい、トリュフォー監督に引き継がれる「男っぽい」映画です。「ウイ」「ノン」と言い合った末のキス、誰もいない部屋の割れた鏡や窓など、何度も見たような既視感。 導入では上空からゆっくりと路上の歌う人々へとカメラが近づき、最後は同じように上空へ。いろいろあるけどみんなひっくるめてすばらしいパリ。すばらしい人生。

  • fbx********

    4.0

    そうですね。気楽に行きたいですね

    私など文章がゼロなんで、いつも真意が伝わらないのです。 反省あるのみです。 大概どの映画も楽しんでいるんですけど。心ない否定は控えたいなと思ってます。 tenguさん、気楽に行きます。ありがとう。 ああ、クレール。再評価して欲しい。 何度も書いてしまってますね。くどい!

  • kok********

    4.0

    シンプルストーリーでおくる芸術

    きっかり30年代突入時の作品ですね。 トーキー。芸術的自殺とすら言われた音の侵入。 調子に乗って音をじゃんじゃん入れちゃうと崩壊するのは当たり前。 そこんとこを当時的に巧くかわしてブロー、かわしてジョブ、みたいな。 真面目に言うと、サイレントとトーキーの間を縫った作品なんですねー。 優れたサイレント映画にみられる視覚性を活かし、 効果を上げるために音を入れて、新たな芸術性までも生み出している。 優れたトーキー映画の歴史を作る第一歩を踏み出した、天才的な不朽の名作。

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