作品レビュー(30件)
- ech********
4.0点
フランス人としては自分たちの頑張りと思いたいんでしょうが、歴史事実としてパリを解放したのはアメリカ軍です。 さすがの名監督なので、戦闘シーンも悲惨や壮絶よりも格調高い余韻が残ります。何よりも背景がパリなので映像が締まります。 大物俳優が皆んな特別出演みたようなチョイ出で贅沢。
- スーザン
3.0点
第二次世界大戦末期、パリ解放の顛末を描いたルネ・クレマンの大作。 連合軍によるパリ解放とそれに尽力した人たち、そして独軍のパリ占領軍司令官コルティッツ将軍。 いきさつを一気にスリリングに観る映画である。 スター大行進のキャスティングが凄い。 前もってちょっと勉強しとけばもっと面白く観られたのになあ。 モノクロ映像からカラーの現代に切り替わるラストが余韻を残す。 タイトルはヒトラーの台詞だったのに納得。
- ta8********
4.0点
主役?は3輌のパンター戦車(M24改造)です。特に車体上部と後部の再現が秀逸です。しかし、監督は迫力重視のため最も再現力のない(というより、まんまM24の)キャタピラと転輪部分を映しまくります。折角、大道具さんが側面にシュルツェンを付けて足回りが目立たないようにしてくれているのに台無しです。それでも、これだけ本物に近い姿のパンターが銀幕を走り廻る姿は感動します。
- Halkyun
5.0点
「史上最大の作戦」と「遠すぎた橋」の間に入る大作戦争映画なのですね。面白かったです。占領下のパリ市民と占領軍の関係が想像しづらくて、難しかったです
- por********
3.0点
映画の内容は解放直前のパリの様子をフランス国内軍(FFI)を中心に描いた作品だ。 実際のパリで大掛かりなロケを行っており、現在では絶対作れいない作品だと思う。 ただし内容としてはFFIをかなり美化したストーリーになっていて、正直私には物足りなかった。 FFIは簡単に書けばレジスタンスやマキと呼ばれた占領下での反乱分子で、現在では彼らの活動が違法だという者はいないが、見方を変えれば彼らはゲリラであり、ヴィシー政権下のフランスではテロリストでもあった。 その彼らを「フランス国内軍」と呼んだのはド・ゴールで、結果として連合軍が勝ったから、彼らの活動は正当化されている。 映画の中でドイツ軍の司令官とFFIの司令官が討論するシーンがあるが、FFI司令官はハーグ陸戦条約違反として射殺されても文句は言えないと思うし、実際、戦争はそんなものだろう。 映画に登場するパンター戦車は、オープニングの実写フィルムで本物が出てくる以外はチャーフィー改造のパンターだがツィンメリットコーティングされていてドイツ戦車の雰囲気抜群だ。 またパリに入城した自由フランス軍の機甲師団は第2機甲師団(2DB)だが、この師団が装備していたシャーマンは主にM4A2で他にM4、M4A1、M4A3 76mm砲装備などが少数補充されていた。映画では実写フィルムでそれらが登場するが、撮影で使用されたのは映画の撮影当時のフランス軍が装備していたM4A1(W)76mm砲装備で、マズルブレーキが付いているので一目でわかる。 第二次大戦時の2DBはマズルブレーキ付きのシャーマンは装備していなかった。しかし、撮影当時のシャーマンはパッシブ型の赤外線暗視装置を装備するなど、これはこれで見所がある。(これらのシャーマンはその後M51スーパーシャーマンとなってイスラエルへ輸出される。) なにより感心したのが、撮影で使用したシャーマンのマーキングだ。 第二次大戦時の2DBのシャーマンには車体にでかでかとフランスの地名が書いてあった。それ以外はアメリカ軍と全く同じ装備だったので市民が一目見ただけではアメリカ軍なのか自由フランス軍なのか分からないが、「マルセイユ」「リヨン」「シャンゼリゼ」などの地名を見るとフランス軍と分かるようにしていた。 その地名と砲塔番号が映画では忠実に再現してあった。完璧に。 このマーキングだけでもシャーマン戦車が好きな人は必見。 「面白い!」と思う人は限られているので評価は星3個。
スタッフ・キャスト
人名を選択するとYahoo!検索に移動します。