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ハンガー (1983)

THE HUNGER

監督
トニー・スコット
  • みたいムービー 24
  • みたログ 171

3.18 / 評価:34件

動画家、トニー・スコット

  • JUDE さん
  • 2008年12月7日 3時39分
  • 閲覧数 548
  • 役立ち度 8
    • 総合評価
    • ★★★★★

「トニスコ祭りじゃ!」と言ってから、一向にトニスコ映画観てなかったわけですが、
本作を実は借りっぱなしだったわけで。

やっと観る気が起きたというか、いくらトニー・スコット監督とは言え、
やはり古い映画はある程度観るのに気力がいります。

観てみて、まぁ奮い立った時に観て良かったかな、と。

私は監督レビューでも書いている通り、トニー・スコットファンというか信者で、
全世界、いや、観たことないけど全宇宙の映画監督の中でNo1だと信じてやまないわけであります。

しかしながら、本作に関して正直な事を書くと、

「眠かった」

最近オリジナルラーメン開発に着手し始め、
ここ1週間以上は命(秘伝)のタレ作りに励んでいたわけですが、
その影響もあって特にこの一週間は寝不足状態。

一息ついた時に力尽きて眠ってしまうくらい眠い状態だった、ってのもあるんですが、
その日の作業を終えてちょっと遅めに見始めた本作は、
そもそもそんなにエンタメな感じじゃなった。

トニー・スコットと言えば、私が好きになって以降は大分映画のタイプが変わりましたが、
元々はエンターテイメント性が高い監督といった印象。

本作は監督デビュー作になるわけですが、次に作られたのがトップガンと言う事もあり、
また吸血鬼を題材にしているという事もあり、
本作もイメージに違わず当然エンタメ映画だろうと思って観始めたわけですが、
そんな派手な要素もなく、なんか音楽もキュワーンキュワーンゆーてるマッタリとした不思議系映画だった。

物語も視点が漠然としているためストーリーラインが見えにくく、
時折説明不足のシーンもあり、ますます焦点がボヤケた感じに。

焦点がぼやけると、やはり集中力も一緒に霧散するわけで、
途中からは「眠い」としか思ってませんでした。

その中でも特に曲が曲者で、
80年代前半くらいの映画によくある、曲になってないキュワーンキュワーン音楽、
アレ個人的にはダメな方。

私自身の体調も、映画自体の内容も、全ての要素が「眠り」へベクトルを向けていたのですが、
それでも寝なかったのには訳がある。

一つは、デビュー作でも感じられるトニー・スコット流の画作りと、
もう一つは意外に興味深い物語(設定)。

もう結構なじっちゃんにも関わらず、その辺の若い監督よりアグレッシブで若々しく、
映像派監督の一人であるトニー・スコット。

名前を伏せられ予告を見せられても、
なんとなく「これトニー・スコット?」と気づく程の俺流灰汁を持ってる稀有な監督ですが、
デビュー作となる本作でもその下地が見え隠れしてるのが面白かった。

まだまだ荒削りで、特に全体的な流れに関しては拙い印象を受けたけど、
シーン一つ一つはキラリと輝きを放つ素晴らしいものを持っています。

そして、荒削りだからこそ気付いたトニー・スコットの原点。

彼は画家なんだな、と。

もともと画家として生計を立ててた事があるトニスコ。
シーンシーンがぶつ切りだからこそ、1シーンが一枚の絵として構成されてるのがわかる。

トニスコは絵コンテを自分で書いて、それを元に撮影するらしいけど、
どんな絵が描かれたのか想像すると、本作の各シーンはぴたりと一枚絵になる。

監督はおそらく、一枚絵を思い浮かべて、それを絵として完璧なクオリティにしてから、
次の段階としてそれを動かしているのではないだろうか、と。

完璧な一枚絵を動かし、動かした上でさらに磨きをかける。
トニスコは画家から動画家へと転身したのかもしれません。

そんなトニスコへの興味深さから眠気に耐えてましたが、
物語としてもちょっと違う吸血鬼像に面白味を感じました。

不老と不死は別。一方が欠ければ、むしろ普通に生きるより地獄かも知れません。
特に不老無き不死は、拷問でしかない。
血の吸い方も吸血鬼像とはちと違う感じで、設定全体には興味深いものがありました。

これに明確なストーリーライン持たせ、もう少し怖さを前中盤に出せれば、
また違った映画になったのかもしれませんが、そうなればカルト的な人気も無かったかも。

個人的には動画家、トニー・スコットの原点を観れて良かった気がします。
眠かったけど。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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