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ピアニストを撃て (1960)

TIREZ SUR LE PIANISTE/SHOOT THE PIANO PLAYER

監督
フランソワ・トリュフォー
  • みたいムービー 19
  • みたログ 238

3.70 / 評価:40件

覗き込むヌーヴェルヴォーグ

  • bon***** さん
  • 2010年2月28日 12時18分
  • 閲覧数 415
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

 短い時間で観客を楽しませようとするサスペンスの小品。
テンポのいい娯楽作品ではあるが、アメリカ産のハリウッド映画ほど、音楽から銃撃戦から手当たり次第に使って盛り上げようとはしない。その辺の肩の力の抜けた品の良さが、フランス製である証拠だろうか。取り留めのない会話劇や、主人公のモノローグ、手や指を使った失笑的な描写にはトリュフォーがインテリであることを示すような映画のクセがにじみ出ている。
 演出のクセといえば、この作品については「窓」の使い方が面白いと感じた。シルエットの向こう側に窓、そこから映る景色は、その窓の向こうの景色を「こっそり」覗き込むように見せかける。また、窓が突然真っ白になるのは雪が落ちてきたことを「突然」と見るものに認識させるため。ヌーヴェルボーグによってスタジを殻飛び出してロケーションを行うようになったフランス映画界。トリュフォーのこの演出は、そんな映画の新しい波を、窓からの外を覗き込む姿勢によって体現しているようにも思うと、微笑ましい。
 ヌーヴェルボーグといえば、この作品は綺麗な女性賛歌で、ヒロインが殉死する作品であり、一足先にデビューした、女性に翻弄された男が殉死するゴダールの「勝手にしやがれ」とは好対照な結末を成している。これもまた、両者の性格を対比になるようで面白い。

詳細評価

物語
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